山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

徐行徐行でクルマは進め・・・

2006-01-22 07:41:48 | 街づくり
    徐州徐州と人馬は進む 徐州居よいか住みよいか・・・・
     (日中戦争徐州攻略戦 昭和13年  唄・東海林太郎)

 今冬は記録的大雪により既に除雪作業などによる事故で100人の犠牲者が出ている。だが、一方で雪は多くの人命をクルマの事故から救っている。
 とかく雪が降り積雪になれば交通事故(鉄道、船舶、飛行機の事故は除外)による死者が大幅に減ると言われてきたが、やはり雪の少ない一昨年12月と比べ、今冬の12月の死者は全国で93人減少し、うち雪国の15道県(※)は54人の大幅減少となっている。むろん、交通安全の取り組み効果もあろうが、やはり「雪の功績」は否定できない。
 昨年の4月~11月の無雪期と1月~2月の降雪期の1カ月平均の死者数を比較して(3月、12月は中間期として除外)も、無雪期の場合、雪国は155人で非雪国は426人に対し、降雪期の場合、雪国は110人で非雪国は403人に減少する。つまり無雪期の死者数から降雪期の死者数を引けば、雪国では1カ月平均で45人、非雪国は23人、合計68人の減少となる。
 これでわかることは、交通死者の大幅削減のためにはクルマの「減速」と「徐行」が最も効果的だということである。幼児や高齢者に「交通安全教育」を叩き込むことよりも、五体満足な青壮年のドライバーに極力「減速」と「徐行」を勧めた方がはるかに効果的である。
 今や、オランダ、ドイツ、北欧などでは市街地を中心に脱クルマ、省クルマの施策が進められ、特に生活道路では子どもの遊びや主婦・老人の立ち話ができるようにクルマの走行抑制や最徐行が義務付けされるようになっている。(11月29日と12月12日の記事参照)

 ※北海道、東北6県、新潟、長野、富山、石川、福井、滋賀、鳥取、島根とした。全国の人口の21%
  写真は通称寺町でのクルマと人とのショット(撮影は昨年1月)
コメント (1)
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