山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

新春雑感 賑わうヤスクニ支社

2006-01-02 11:33:03 | イベント
 新年早々またぞろ小難しい話題で恐縮である。
 何やら人出で賑わう神殿前。それもそのはず昨日は年明けの元日で、これらの人々は初詣に訪れている。時間帯のせいか長蛇の列はなしていなかったが、それでも参拝者の出入りは確かに激しい。ここは山形県内で一番初詣の人出が多い神社としてすっかり定着している。
 その名は山形県護国神社。いわば東アジア(特に中国と韓国の政府)に名を轟かせている靖国神社の山形県版。山形県出身の戦死者等の4万余柱が“英霊”として祀られている。中には少なくともC級戦犯くらいは含まれていると思われる。それでもほとんどの参拝者は祭神が“英霊”で、神社の性格が全く靖国神社と同じであることを意識してはいないし、ましてや軍国主義の復活とアジアへの再侵略を願望して参拝しているとはとても考えられない。他の神社仏閣に初詣する人たちと全く同じく家内安全、商売繁盛、健康、受験合格等を祈願している。
 それなら何故多くの県民が中国や韓国から非難される靖国神社と同一の性格の神社への参拝を選ぶのか。何のことはない。神社の祭神が何かなど全くどうでもよく、駐車場の利便性だけが多くの参拝者を招く。すぐそばの広大な河川敷は駐車場として格好であり、隣の薬師堂の広大な駐車場も利用できる。少々遠路で寒中でも徒歩での参詣を豊葦原瑞穂国の神々は喜ばれ参拝者を祝福されると思われるのだが、参詣者たちは神社周辺の大気を排気ガスで汚しても平気なようである。日本人の信仰心とは所詮このようなものだ。
 日本のモータリゼーションは山形の地で英霊を祀る神社を富裕にした。県内の他の神社には見られない豪壮さと煌びやかな外観である。だからといって、このことにより日本の軍国主義の復活に結びつくとは到底思えない。
 
コメント
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