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『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

救いを求める夜

2010年10月20日 17時01分30秒 | 塾の風景
同年代の一人の男性が亡くなった。
塾関係者ではない。
塾関係者の係累にはあたる。
仕事に来ないのを不信に思った会社の社員が様子を見に来て発見、誰にも看取られずにひっそりと亡くなったそうだ。
正確に言えば昭和34年生まれ・・・俺より3歳下。
その若さに驚く。
若くして家庭を持ち、そして家庭を後にした。
30年も前の話だ。
そして、その子供は立派に成人した。

いろんなことを考えながら、酒を飲んでいた・・・藤岡酒造の『蒼空』
「最近は子作りに励んで酒造りどころやないて言うてるやっかいな酒屋の酒なんやけど」と、マーくんから貰った酒だ。
そして『蒼空』を見て、「これって有名なお酒ですよ」と言ったのは耕治(10期生・パナソニック)だっけ。
・・・酔えない。
酔いではあがなえない。
ついつい手に取った一冊の本・・・佐伯泰英の居眠り磐音シリーズの最新刊『尾張の夏』
里恵(7期生)が大好きなシリーズだ。



龍神(17期生・慶応大学法学部4年)から頼まれた『英語長文レベル別問題集・6』を買いにいったついでに、最新刊を見て、衝動的に買ってしまった。
読む気はなかった。
里恵にあげるつもりで本棚に置いておいた。
読後感に救いがあるのが好き・・・里恵は言う。
俺はいつだって救いのない馳星周や北方謙三を愛してきた。
癌を患った最愛の伯母を見舞うために週に一度、深夜の23号を名大病院までエスティマを走らせた。
病院が開くまでは近くの『ガスト』で読書・・・あの時は北方の『三国志』だった。
読書は俺にとり、いつしか暇つぶしではなくなっていた。
今もなお、享楽追求での読書は封印している。
そんな俺にも、昨夜みたいな夜がある。
酒を飲んでも埋めきれない亀裂・・・救いを求めてページを開く。

この30年間、いったいどんな思いで過ごしてきたのだろう。
それも残してきた家族のほんの近くでだ・・・。
その人生に思いを馳せながら『尾張の夏』を読み進める。


クリック・・・という気分になれへんねえ。


今夜は龍神クラス、過去センターの英語を実施の予定。
「ブログに全員の点数を載っけますから」
午後5時、里恵がやって来た。
一日が始まる。
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