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『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

36年かかって一つのオファーを終えた

2025年03月16日 18時11分26秒 | Weblog
悠人(三重大学医学部に進学)の両親がやって来た。

智洋(3期生・日産部品)は俺が塾を始めたときに最初に入ってきた生徒、中学に進学する春休みにお母さんに引きずられるようにして真新しい教室にやって来た。コツコツ勉強する生徒だった。理系の処理能力には乏しかったが、真摯な努力に好感が持てた。プリントをさせると完全に覚えるまで家に帰らなかった。しかし、そんな智洋を俺は津東に落としてしまう。深夜まで勉強していた智洋の努力を見ていた後輩たち・・・臼井(4期生・臼井自動車)や越知(4期生・旭洋)や横山(4期生・花王CS)や邦博(4期生・ノキアシーメンス)たちは、あれだけ勉強しても高校入試に落ちる現実に慄然とし、中3の受験期に突入。1年後、ウチの塾の半分以上が当時の2群、津と津西へと合格した。ある意味、どこに向かっているか分からないような塾、吹けば飛ぶような塾の方向性を智洋が決めたと俺は思っている。「石田先輩がいてくれたから、僕たちも深夜まで必死に勉強したんや」との合格発表会場の津西での横山のセリフがそれを端的に表している。

その智洋には子供が4人、ありがたいことにウチの塾に預けてくれた。そのうちの1人は1回きりで来なくなったが、あとの3人はウチの塾で過ごした。長女の晶穂(26期生・養護学校教諭)は親父のリベンジで津東へ、そして三重大学教育学部に合格した。長男の陸人(30期生・セコム)は津工業に進学、三重短大へと進んだ。そして最後に残った末っ子が悠人、小学生の頃からウチに密航してきた。
「時間をかけることで、ある程度までの夢は叶う」・・・そんな俺の言葉を信じて三重大学医学部に標準を合わせた。しかし共通テストで一発食らう。「送り出しから家に帰ってきたときは熱っぽく、これは大変だと思いました。試験では地理のときに吐きそうになりながら、担当者にトイレに行かせてほしいと言うかどうか悩みながら問題を解いてたようです」と今日、お母さんから初めて聞いた。あげく82%の得点・・・これで二次試験で90%以上取らなければならない状況に追いつめられた。私立は受けず、後期も出願しなかった、前期1本だ。しかし、取り立てて特別なことはしない。今まで積み上げてきたことを信じ、1日1日を刻むように過ごす。
そして合格・・・。


智洋は日本史をこよなく愛する極めつけの文系、石田家の誰もが文系だ。そんな家の最後の最後に理系が生まれた。遺伝子なんてないよ・・・俺は悠人が三重大学に合格して以来、そんなことを話しているが、やはり遺伝子の影響はある。
悠人の時間をかけて分からない問題を1問1問自分のものにしていく姿勢・・・これは理系・文系とは関係なく、父親の智洋譲りだと今にして思う。勉強に対する真摯な姿勢、やはり遺伝子は馬鹿にはできない。

悠人は39期生、親父の智洋は3期生・・・36年かけて、やっと石田家からのオファーが終わった。ご褒美はダイドーの缶コーヒー1本でいいとブログに書いたが、エビスビール・・・さすがに医学部に受かると大判振る舞いやな。
しかし、これで智洋を塾に連れてきてくれたお母さんに顔向けができる。「悠人が医師になってもらうまでは、元気でいてほしいな。白衣姿を見せてやりたいしね」と智洋・・・あと6年だ。

親と子に渡る2世代の仕事がやっと終わった。3世代?・・・それもおもしろい、根拠のない自信家の俺は考えている。



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (6期生 谷)
2025-03-16 19:14:28
お疲れ様です!!
石田先輩、息子さん合格おめでとうございます♪
ブログでも拝見してて先生からも直接に聞いていました!!
これからもまた楽しみですね♪
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