征希のショバ代

突如、征希（４期生・カイロプラクティク自営）がやって来る。
家で勉強しようにも子どもがうるさくてできないとか。
そのついで？に俺の身体を診てくれる。
体調がよくないのは顔色を見ればすぐに分かったとかで、さっそくベッドに寝かされる。
仰向けという指示に従ったものの、すぐに方針変更。
うつぶせになり、そして座らされと大変なことになってきた。
「前かがみの姿勢を長く続けてるから、身体が曲がってますな」
場所の借り賃程度に診るつもりだったのだろうが、少しだけが大げさになってきた。
俺がいいようにされているのを砂保（三重高進学１年）が、溜飲が下がるような微笑で眺めている。

肩のほうの調子はいいようで、やはり姿勢に問題があるらしい。
パソコンの打ちすぎやろね。
それでも多少重たかった身体が軽くなった気がする。
場所代？を払った征希は一番後ろの席で勉強を始める。






突発性難聴が治らないことに忸怩たる思いでいてくれる征希。
俺のほうがすんませんわ。

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