歯医者から戻るエスティマのテレビでは上海での日食の様子を実況している。
見事な夜の帳・・・すごいね。
さすがに三重ではと思いつつ、空を見上げる・・・眩しすぎて分からん。
塾に戻ってからカラーのセルロイドを探す・・・ない。
名刺入れのプラで代用して窓から見上げる。
見えた!!!・・・三日月や!
教室にいた生徒たちに知らせる。
小6の文人に高校生を呼びにやらせる。
大典(三重6年制6年)と諒(津東3年)に百恵ちゃん(三重大学医学部1年)がやって来る。
口々に歓声が上がる・・・「すっげえ!」「ほんまにすげえ!」
百恵ちゃん、「めっちゃ、興奮してきたわ!」
塾のそばを自転車に乗ったオバチャンが行く。
「今が日食の最中やって知らへんのやな」と大典。
うまい具合に雲も出てきて裸眼でもはっきりと三日月の太陽が見える。
そろそろ勉強しに戻ろうかという大典や諒を一瞥、百恵ちゃん・・・「受験生の飽き性ってアカンで」・・・お見事!
さらなる濃い雲が押し寄せ、太陽を隠してしまう。
この辺りじゃ、そろそろエンディングかな。
自慢したがりの俺は橋本ドクターに連絡する。
橋本ドクター、家族団欒でリッツ・カールトンで過ごしている。
日食が見られることを期待していたが・・・声が暗い。
「見えませんね・・・」
「こっちじゃ見えたで」
「そうですか・・・あっ」
「何や」
「見えましたよ、雲の隙間から!」
ちょっとばか悔しいが、娘たちのためには良かったねえ。
「先生、そのサポーターどうしたんですか」
「今日久しぶりに走ったんやけどな、なんやまたふくらはぎがいかれたみたいやな」
ついついつられて乗ってしまい、我に返れば後の祭り ♪
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