龍神(17期生・慶応大学法学部3年)が夕方にやって来て大典(三重6年制6年)と世界史の勉強の仕方について話している。
龍神の口をついて出てくる中国史・・・あまりの見事さに聞きほれてしまう。
視線を感じる・・・小5の大倫が龍神を眺めている。
「すごいだろ」と俺。
頷く大倫、・・・やはり知的好奇心が高い。
世界史が終わると英語・・・大典に合った参考書や問題集を求めて塾内を這いずり回る。
「英文法のための参考書じゃなく、英文読解のための参考書が欲しいんですよ」
高校生の部屋では百恵ちゃんが諒(津東3年)に物理を教えている。
そして今日は木曜日、風間(三重大学医学部3年)がさつきに数学を。
あれ?中藤(三重大学医学部5年)まで姿を見せて真広に数学を教えている。
医学部講師の揃い踏み・・・そんななか、龍神があいとこなつ(ともに津高1年)が数学をするのを冷ややかに眺めている。
「津高も1年のうちから、こんなレベルの高い問題をさせて何を考えてるんでしょうね」
「文系志望にとっちゃ最悪な高校やな」
「今の時期なら4STEPをみっちりさせときゃいいんです、数学の基礎体力の強化で十分、それよりは英語をさせなくっちゃ。このままじゃ文系がだんだんバカになっちまう」
里歩(津高2年)もまた宿題と格闘中。
その問題集たるや、170ページ。
当然のように、ラスト間近には一橋やら東大やら名古屋の問題が並ぶ一品。
龍神の舌打ちが聞こえる。
昨日は懇々と説教されたが、さすが津高3年進学時に理系から文系へ文転したキャリアがある龍神。
アンタの指摘、もっともですわ。