甘酒
2013-07-27 | 雑学
梅雨明け以降殆ど雨が降らず、毎日猛暑が続いている大阪南部の熊取地方です。
上戸にはビールに冷酒、チュウハイなど、晩酌に飲む酒が美味しくて堪らないのではないでしょうか?
下戸の小生でも350ミリのビールが美味しくて、毎日飲んでいるところです。
ところで、酒は酒でも「甘酒」は夏には飲みませんよね。しかし、この甘酒、俳句では夏の季語だそうです。
そこで、甘酒について調べました。
甘酒の起源は古墳時代に遡るようです。
日本書紀には甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があって、古くは「一夜酒(ひとよざけ)」または「醴酒(こさけ、こざけ(「濃い酒」の意))」と呼ばれたそうです。
「甘酒」と言えば寒い日に、体を温めるための飲み物というイメージの強い飲み物ですが、「元々は栄養ドリンクとして、夏バテ防止、暑気払いに飲む飲み物だったようであり、かつては夏に、「甘い・甘い・あ~ま~ざ~け~」などの文句で行商も多く、冷やしたものまたは熱したものを暑気払いに飲む習慣があったそうです。
夏に飲む場合は夏バテを防ぐ意味合いもあり、栄養豊富な甘酒は体力回復に効果的な、言わば「夏の栄養ドリンク」として、江戸時代には夏の風物詩だったそうです。
守貞漫稿(もりさだまんこう:江戸後期の風俗誌)には、「夏月専ら売り巡るもの」が「甘酒売り」と書かれているそうで、非常に人気がある飲み物だったようです。
当時の江戸幕府は庶民の健康を守るため、誰でも購入できるよう甘酒の価格を最高で4文に制限していたと言われています。
夏バテ防止にウナギも良いですが、甘酒で夏バテ防止、暑気払いをしてみては如何でしょうか?