馬耳東風
2013-07-23 | 雑学
参議院選挙は自民党・公明党の連立与党が圧勝して過半数を獲得し、ねじれ現象が解消しましたが、それに驕ることなく、丁寧な国会運営を心掛け、決める政治で、経済の発展、国民の安全・安心を、そして全国津々浦々到るまでアベノミクスの効果が浸透するよう、更に加えて、被災地における震災からの復興を加速させて、仮設住宅に暮らす被災者の一日も早い帰還を実現していただきたいと思います。
さて、選挙が終わると往々にして国民の声が聞こえなくなる、あるいは聞き流す「馬耳東風」症状が出てきますが、今日はその語源について調べました。
馬耳東風とは、「人の意見や批評を心に留めずに聞き流すこと」ですが、これは、中国の故事によります。
唐の時代の詩人・李白が、「世人此を聞きて皆 頭(こうべ)を掉(ふ)る 東風の馬耳を射るが如き有り」と詠みました。
「世間の人たちは、我々の詩などを聞くと、皆、頭を振って聞き入れない。あたかも春風が馬の耳に吹くようなものである」と詠ったものです。
【春風が吹くと、皆喜ぶのに、馬は何も感じる気配がないように思えた】のだそうで、そこから、意見や忠告をしても効き目のないことを例えて、『馬耳東風』と言うようになりました。
参議院は良識の府と言われていますが、先の通常国会では抵抗の府と化した感がありました。
新議員の先生方には参議院の存在意義をよくご認識されて国家国民のために活躍されることをご祈念申し上げます。