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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

棒に振る

2013-07-15 | 雑学

7月12日に、兵庫県宝塚市役所の1階で火炎瓶による放火事件が発生しました。
放火したのは、市から税金滞納の督促を受けたことに不満を持ち、市税課にクレームに来ていた高橋容疑者(63)です。

彼は税金滞納の原因が自分にあることを棚に上げ、市役所を逆恨みしてクレームをつけ、受け入れられないとなると放火するという、余りにも身勝手で悪質な犯罪を起こしました。
これにより、彼はこれまでの自分の人生を「棒に振って」しまいました。

さて、今日はその「棒に振る」の由来について調べる事にしました。

棒に振るとは、今までの努力や苦心を無にすることですが、その由来は、『棒手振り(ぼてふり)』からのようです。
「棒手振り」とは、お店を構えることが出来ない商人が、天秤棒を担いで品物を売り歩く「行商人」のことです。
行商だから全てを売り尽くすことが基本ですが、全部売り払っても、規模も小さく、値切られてあまり利益が上がりません。
そこで、「あまり得をしなかった様子」を例えて、「棒手振り」から「棒に振る」という言葉ができ、「全て売り尽くす」が「全て無くなる」という意味になったと考えられているようです。

昨日のニュースで、放火による宝塚市役所の損害は1億4700万円と言われており、高橋容疑者にはこの損害の賠償義務が生じます。
63歳の大人が、自分の人生を棒に振ってまで放火しなければならないような事案だったのでしょうか?
短絡的で、真に愚かで情けない犯行です。