油断
2013-07-26 | 雑学
尖閣諸島を我が物にしようと、中国の海洋監視船3隻~4隻が毎日接続水域を航行しており、時々領海に侵入しています。
南シナ海の南沙諸島や西沙諸島も、当初はこのような経過を辿って領有権問題に発展し、現在では中国が占拠して実効支配をしていますが、尖閣諸島もいずれ南沙諸島の二の舞になる可能性があります。
領海警備に当たっている海上保安庁には大変なご苦労をかけることになりますが、中国のこの動きに対しては油断も隙も与えてはいけません。
隙を見せると反対に中国が実効支配をしてきます。油断しないように警備活動をお願いします。
さて今日は「油断」の語源について調べました。
気を許して注意を怠ることを何故油断と言い、油の字がつくのでしょうか?
一説には、仏教の教えが書かれた「北本涅槃経」(きたもとねはんぎょう・・5世紀・インドの経典)の話が関わっているそうです。
当時、油はとても高価で貴重だったことから、王様が油の入った油鉢をもっている家来に“もしその油を一滴でもこぼせば、お前の命を断つ”と戒めました。
家来は命がけで油を扱い、結局、王に殺されずにすんだ、という話が元となり、油鉢の“油”と命を断つの“断”から「油断」ということばが作られた、というものです。
他には行灯などの油の準備を怠ったことから夜中に油が切れ、敵に襲われ命を落とすことから「油断」になったとする説です。
いずれにしても油断すると物事の失敗の原因になることから何事にも緊張感を持って当たらなければなりませんが、冒頭にも書いたように、特に中国にはあらゆる分野において気をつけたいものです。