「水掛け論」という言葉があります。
意味はご存知のように、「双方が互いの理屈を言い張って争うこと」ですが、言い張ることが何故、水掛けなのか?
そこでその由来を調べました。
実は、この言葉は、実際に水のかけ合いをする「水掛聟”(みずかけむこ)」という狂言が由来と言われています。
「水掛聟(みずかけむこ)」とは、日照りが続いたある日、隣り合わせの田を持つ舅(しゅうと)と婿(むこ)が自分の田に水を引こうとして口論になり、いつまでも言い争った挙句、互いの顔に水を掛け合いました。
舅の娘で夫の配偶者である妻が仲裁に入りますが、最後は婿である夫と一緒になって父である舅を突き倒して終わると言う話なのだそうです。
一説には水掛け合いのように勝敗が決まらない論争の意味から「水かけ論」と言う言葉が生まれ、その後、「水掛け婿」の話が作られたとも言われていますが、さて、どちらが先なのか、これも水掛け論になりそうです。