らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「現れる」と「表れる」の使用区分

2022-09-27 | 雑学

皆さんは文章を書くとき、どちらの漢字を使用するのか迷うことはありませんか?
私は時々あるのですが、今日はそんな同音異義語の中から「現れる」と「表れる」の使用区分について調べました。

「現れる」と「表れる」の使用区分
・「表れる

「表れる」とは、「考えや感情、思想など、隠れていた内面的なものが外に出る」とか「見えなかった内面的なものが示される」などの意味です。
「思想や癖など形がなく、抽象的なものが外から見てわかるようになること」を「表れる」といいます。
例えば、「悲しみが顔に表れる」「日々の努力が結果に表れる」のような使い方をします。

「内面的なもの、外からは見えなかったものが表にでる」の「表れる」は、機嫌などの感情、景気や世論、結果、実績、兆候など、抽象的なものに幅広く使います。
たとえば喜びが顔つきに出る、政権への不満が世論に反映される、努力が実を結ぶ場合などに使われます。

・「現れる
一方、基本的に「形のあるもの、実体のあるものが物理的に見えるようになること」を「現れる」といいます。
漢字の「現」の意味は「あらわす」や「隠れていたものが見えるようになる」または「目の当たりにあること」です。
隠れていたものが姿をあらわす」という意味で、「希代の天才が現れる」「快晴の日だけ現れる島」という使い方をします。

「姿が見えるようになる」の「現れる」は、人、物、太陽など天体や自然といった目で見て形がわかるものに対して使います。
いなかった人が目の前に姿を見せる、建物が見える、雲の切れ間から太陽が見える場合などです。

・「どちらも使える場合」
どちらでも使える場合もあります。
例えば
・効果があらわれる場合、
「それまで見えなかった効果という事柄が生じて目で確認できるようになった」と考えれば、「現れる」であり、
「効果という形のないものが、外から見てわかるかたちで出てきた」と考えれば「表れる」となります。

・同じく「症状」の場合も、
「現れる」と「表れる」のどちらでも間違いではありませんが、ニュアンスとして慢性的な病気については「表れる」を使用します。
一時的な風邪で咳をした場合は「風邪の症状が現れる」といいます。
慢性的に喘息を患っていて、咳をした場合は「喘息の症状が表れる」です。
「ふだんは外側から見えないが、体のなかにある喘息が咳によって外側から見える状態になる」ため「表れる」が適しています。