NHKの人気番組に「チコちゃんに叱られる」があります。
大人にも大いに勉強になる番組であり、毎週、楽しく観ています。
先日の放送で、地球温暖化について取り上げていました。
地球温暖化と言えば、二酸化炭素(CO2)の削減がよく知られているところですが、でも何故、二酸化炭素が増えると、温暖化になるのでしょうか?
テレビでは、チコちゃんがゲストに質問していました。
答えられないと「ボート生きてんじゃねーよ」と叱られます。
「チコちゃんからゲストに質問」
「二酸化炭素が増えると、なんで温暖化するの?」
ゲストは答えられず、「ボート生きてんじゃねーよ」と叱られていましたが、番組を観ていた私も叱られた一人です。
「正解」
チコちゃんが教えてくれた正解は、「水蒸気が増えるから」でした。
3人の出演者は「水蒸気?」と顔を見合わせていました。
そこで今日はCO2と地球温暖化の関係について、チコちゃんの番組からご紹介します。
「地球温暖化のしくみ」
地球には太陽から光が届いているのですが、この太陽の光が地球を暖めています。このことはご存じの通りです。
一方で、地表では太陽からのエネルギーを赤外線という形で宇宙へと逃がしています。
この時 、地球を囲んでいる温室効果ガスが宇宙へ逃げていく熱をブロックして大気中にとどめてしまうのです。
現在、 この温室効果ガスがどんどん分厚くなってきており、それによって熱がどんどんたまっていることから地球の気温が上がっているのです。
この状態が 地球温暖化の現象なのです。
「温室効果ガス」
温室効果ガスは地球温暖化の元凶となっているのですが、 一方で、なくては困る存在でもあります。
何故なら、今 私たちが暮らしている地球の平均気温は15℃前後ですが、もし仮に温室効果ガスがなくなると −19℃まで下がり 人間が住むにはあまりにも寒すぎる環境になると言われています。
「温室効果ガスの正体」
では、温室効果ガスとは一体どのようなものなのでしょうか?
・一番大きいのは水蒸気です。
水蒸気は地球にもともと備わっているのですが、その水蒸気が温室効果のおよそ5割を占めていると考えられているそうです。
・次いで二酸化炭素(CO2)です。
自動車の誕生や火力発電 工場の乱立など世界中の人々が石炭や石油 天然ガスを燃やすことで増えている のが二酸化炭素(CO2)です。
だから今、世界中でこの二酸化炭素を減らすことに取り組んでいるのです。
・続いて水田やゴミ そして牛のゲップから発生する メタン(CH₄)です。
世界中で飼育されている牛の数はおよそ14億9000万頭と言われています。
1頭の牛が1日に出すメタンの量は300~500ℓとされているので世界中の牛が1年間に出すメタンの量は 少なく見積もっても163兆ℓとなります。
「二酸化炭素と水蒸気の関係」
でも、なぜ 二酸化炭素が増えると水蒸気が増えるのでしょうか?
・前述したように人間の活動によって二酸化炭素が増えると温室効果ガスが高まり地球の気温が上がります。
・すると海も温まって蒸発する水の量が増えます。
・そして、空気は暖かいほど たくさんの水蒸気を含むことができるため 更に大気中の水蒸気が増えてしまい 二酸化炭素による温暖化を加速させてしまうのです。
・二酸化炭素が増えると水蒸気が増え、 そして温暖化がもっと進んでしまいます。この悪循環が大きな問題となっているのです。
以上が地球温暖化の仕組みであり、チコちゃんが「水蒸気が増えるから」と言っていた理由です。
お解りいただけましたでしょうか?
チコちゃんに叱られないように、よく理解しておきたいですね。