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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「くだを巻く」の語源

2013-02-03 | 雑学

酒で酔っ払って、くどくどと取りとめのないことを言い続ける人やそうした状態のことを【くだを巻く】と言います。
今日はその語源を調べてみました。

「くだを巻く」は、江戸初期にはすでに今と同じような意味で使われていたそうですが、その語源には諸説あるようです。
・その一つは、、漢字で【管を巻く】と書くことから、機織(はたおり)で使う道具、糸車の"管"が元になっていると言われているものです。
この"管"とは、糸車を使って、糸を紡いだり、糸を巻きつける道具ですが、機織の杼(ひ:横糸を通す舟形の部品)に入れてよこ糸として使う前に、この管に糸を巻きつけるのですが、「ぶうんぶうん」と単調な音をたて、延々と作業が続くことから、この様子が「酒によってつまらないことをくどくどという」のに似ていることから、「くだを巻く」と言われるようになったとする説。
・他には、くどくて煩わしいことをいう『くだくだしい』が由来ではないかとする説。
です。

私が新入社員の時、配属された支店に「くだを巻く」人がいました。
親睦旅行の宿でその人につかまり、延々と1時間以上に亘って同じことを聞かされたのには閉口しました。
先輩たちは見て見ぬふりをして誰も傍に来ません。
翌日、先輩たちは“あの人には気をつけろ”と言われましたが、そうであるならば事前に教えて欲しかったことを覚えています。

何処にでもこのような人がいるのだろうと思いますが、この【管を巻く】と言う言葉、九州の南部では"山芋を掘る"と言うそうです。
山芋は掘り出すのに苦労する、どうしようかとブツブツ考えている姿や、根気よく時間がかかる様子がくどくどとつまらないことをいうのに似通っているからとのことですが、狭い日本でも九州南部と本州では随分表現が違うものです。