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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

人間万事塞翁が馬

2013-02-04 | 雑学

人生の吉凶禍福は予測できないものだから、禍も悲しむに当たらず、福も喜ぶには及ばないという諺に、「人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」があります。
今日は皆さんよくご存じのこの諺の出典をご紹介します。

「人間万事塞翁が馬」の出典は、『准南子(えなんじ)巻18 人間訓』です。

昔、中国の北方の辺境の要塞の近くに占いの巧みな老人(塞翁)が住んでいました。
ある日、その翁の馬が逃げ出して北方の胡の地方にいってしまったので、人々は気の毒がり翁に声をかけたところ、翁は「そうとも言えんよ」、「そのうちに福が来る」とうそぶきました。
すると逃げ出した馬は胡から駿馬を連れて戻ってきました。

人々は翁に良かったじゃないかと祝福すると、翁は同じように「そうともいえんよ」、「これは不幸の元になるだろう」と言いました。
胡から戻ってきた駿馬により翁の家は栄えましたが、翁の息子は乗馬好きになり、仕事もせずに乗馬ばかりするようになりました。
そんなある日、翁の息子は落馬して足を骨折し一生足が不自由になってしまいました。

人々は可哀そうにと翁を見舞うと、翁はまたまた「そうともいえんよ」、「これが幸福の基になるだろう」と言いました。
翌年、翁の住む近くの要塞に胡軍が攻め込んできて戦争となり、若者たちはほとんどが戦死しましたが、足を折った翁の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済みました。

この物語から准南子(えなんじ)の著者・劉安(りゅうあん)は、人生の幸不幸は、予測できないと解説し、「人間万事塞翁が馬」故事が生またもので、単に「塞翁が馬」とも言います。