goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

To be, or not to be

2013-02-21 | 雑学

一昨日のNHK-BS(3ch)で、午前8時から「世界ふれあい街歩き」が放送されていました。
今回はビッグベンノがあるイギリスのロンドン・ウェストミンスター界隈の街を巡るものです。

番組では「ウェストミンスター宮殿衛兵の交代」の模様や「街のパブでの退役軍人」へのインタビュー、ネルソン提督像がそびえる「トラファルガー広場の鷹匠(たかじょう)」の話題、「王室御用達の街の紳士服店」などが紹介されていました。
宮殿の近くにある飲食店では、初老の男性が買い物をしているところへ番組のスタッフが話しかけると、その男性は帰り際に「To be, or not to be(トゥ ビー、オア ノット トゥ ビー) 」と言って去って行きました。スタッフは『流石、シェークスピアの国ですね』と感心していました。

初老の男性が話したこの「To be, or not to be(トゥ ビー、オア ノット トゥ ビー) 」はハムレットの有名な一節の前半です。
この後 「that is the question」と続いて、「To be or not to be, that is the question(生きるべきか死ぬべきか それが問題だ)」となるフレーズ(phrase)ですが、この言葉を聞いた時、私は即座に中学校の英語の先生を思い出しました。

その先生は女性で、大学を卒業したばかりの新米の山本先生(名前は知っていますが出しません)です。
ある日、授業の途中に英語で、「To be to be ten made to be(トゥ ビー トゥ ビー テン メイド トゥ ビー)」と発音し、これを訳してくださいと言われ、このスペルを黒板に書きました。誰も答えられません。
何故、to+動詞の原形の不定詞が並ぶのか?真面目に考えたものです。

誰も答えられないことから先生が訳してくれましたが、それを聞いて教室が一斉に沸き上がりました。
先生は「飛べ飛べ天まで飛べ」とローマ字訳をし、生徒一同大笑いしました。
今考えると、先生はハムレットの「To be, or not to be」をもじって、教室内の雰囲気を和ませ、生徒の中に溶け込もうとしたのかも知れません。
この授業から私はこの先生と英語が好きになりました。

卒業してから一度もお目にかかっていませんが、ご健在であれば80歳前後になっておられると思います。
御結婚されて苗字も変わっているかも知れません。
もし、お会いできれる機会があれば、覚えておられるかどうか、このエピソードを話してみたいものです。