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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

四住期

2013-02-25 | 雑学

作家・五木寛之の著書に「林住期(りんじゅうき)」と言う本をあります。
インド・ヒンドゥー教の前身であるバラモン教には、人生の四つの段階における義務を説いた「四住期説(しじゅうきせつ)」がありますが、「林住期」はその三番目の住期のことです。
今日は四住期について極々簡単にご紹介します。

バラモン教(ヒンドゥー教の前身)では理想の生き方として「四住期説」があり、四住期とは、人生を完成に向けてそれぞれ異なる目的と義務を持つ四つの段階に分け、それらを経過して、最終目標である解脱に至ることを説いた古代ヒンドゥー教の理想的な生き方、即ち、生の規範となっているものです。

その4つとは、「学生期(がくしょうき)」「家住期(かじゅうき)」「林住期(りんじゅうき)」「遊行期(ゆぎょうき)」で、前半の学生期、家住期は世俗に関わる部分で、正しい生き方を学習し、結婚してお金を稼ぎ、バラモンにお布施をすることが重要となっています。
そして人生の後半の林住期、遊行期は、家を捨てて、森の中で質素な暮らしをして、ひたすら神を瞑想し、悟りを得るための期間で、悟りを得たら聖地を回って、最後に死に至ると言うもので、大きく分けてこの2つに分かれる教えのようです

更に、その四つの段階をものすごく大まかに書くと次のようです。
・「学生期(がくしょうき)」・・・師のもとでベーダ聖典を学習する段階
                  インドの言葉ではプラフマチャーリン、字の通り学ぶ時期であり禁欲生活の厳守の時期です。
・「家住期(かじゅうき)」・・・ 家にあって子をもうけるとともに家庭内の祭式を主宰する段階です。
                   家庭に留まる時期であり、祖霊に対する祭りを行い子孫を得る、つまりカーマ・愛欲が追求されるべき時期です。
・「林住期(りんじゅうき)」・・ 森に隠棲(いんせい)して修行する時期です。
                   森林に行きそこで生活します。家長としての責任をはたしたら、家庭を離れて悠々自適の暮らしをする。
・「遊行期(ゆぎょうき)」・・・ 一定の住所をもたず乞食遊行する最終時期です。
                  人生最後の住期で、遍歴の旅にでて死を迎えるそうです。

この4つの住期は均等なものではなく、最も重要な段階は家住期であって、この住期には結婚し、家業を継いでお金を稼ぎ、バラモンにお布施をすることだそうですが、この四住期説は、現在ではほとんど実践されていないそうです。

この住期を現在の私に当てはめれば、差し詰め「林住期」というところでしょうか?
家庭を離れたり、森の中に隠棲こそしていませんが、曲がりなりにも親の責任を果したと思っています。
その一方で、いつ迷い込むか分からない「臨終期(りんじゅうき)」には気をつけなければと思いつつ、晴耕雨読の生活を楽しんでいるところです。