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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

上戸と下戸

2013-02-16 | 雑学

「上戸八瓶・下戸二瓶」と言う言葉をご存知でしょうか?
お酒好きの人のことを「上戸(じょうご)」、お酒の飲めない人のことを「下戸(げこ)」と言いますが、その元になった言葉です。

上戸と下戸の由来は中国のようです。
秦の始皇帝(紀元前230年頃)が、万里の長城を守る兵士の内、山上の城門(上戸)を守る兵には寒さが厳しいので身体を温める酒を出し、人の出入りが激しい平地の城門(下戸)を守る兵には甘いものを与えたのが始まりと言われています。

日本では大宝元年(701年)に制定された大宝律令による家の制度が始まりで、律令制では「戸」は課税の最小単位、家族の人数や資産によって「大戸・上戸・中戸・下戸」と呼ばれる四等戸が決められていました。
その基準は、6人以上8人以下の成年男子がいる家を上戸、4,5人を中戸、3人以下を下戸と定められ、下戸は最下級だったようです。

その呼び名が次第に別の意味をもつようになり、「働き手の多くいる家」と「そうでない家」と言う発想から、経済的な豊かさの違いを表すようになっていきました。
『庶民婚礼・上戸八瓶・下戸二瓶』と言われ、その経済力にともなって婚礼の時などに「酒を多く振る舞える上戸とあまり振る舞えない下戸」から次第にお酒が飲める人を上戸、飲めない人を下戸と表すように変化し、私たちの日常言葉として定着したと言われています。、