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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

イタリア旅行(その17)ヴァチカン市国(2)

2012-04-13 | 旅行

今日は宮殿のシスティーナ礼拝堂をご紹介します。
ここは撮影禁止なので、購入した写真をスキャナーしました。

「システィーナ礼拝堂」
システィーナ礼拝堂はヴァチカン宮殿の一番裏にあります。ここは法王の公的礼拝堂で、法王選挙の会場でもあるそうです。
この礼拝堂は、1473年に法王シクストゥス4世が法王の廟として造らせたものだそうです。
礼拝堂の壁画は旧約聖書から題材をとり、正面に「最後の審判」を、左側に「モーゼ伝(モーゼの死)」、右側には「キリスト伝(キリストの復活)」を主題として描かれています。
天井画は旧約聖書の創世記を中央に、左右には預言者、巫女の像が描かれています。

正面の壁画が「最後の審判」で、天井には、創世記の天地創造が描かれています。


「最後の審判」
上記正面の拡大画像で、ミケランジェロが描いた、創世記を主題にした「最後の審判」です。
この壁画は、絵画史上の大傑作で、“描かれた神曲”と云われているそうです。

壁画の中央にはマリアと聖人を従えたキリストが右手を振り上げて、最後の審判をくだそうとしている場面です。
死者達が開かれた墓から出て審判を受け、善良な者は天国へ、悪に満ちた者は地獄へと裁かれます。
壁画の右側は救済される人たちが天に上っており、左側は罪深い人たちで、裸体で地獄へと堕ちていっています。



「天井画」
システィーナ礼拝堂の天井壁画で、フレスコ画で描かれています。
この作品はミケランジェロ最大の傑作であり、最も重要な文化遺産で、1508年5月に書き始め、途中1年ほどの中断を経て、1512年11月に完成したものだそうです。
旧約聖書から題材をとっており、上部・中央部・下部に分かれている壁画の中央右から、「光と闇の分離」、「日と月の創造」、「海と陸の分離」、「アダムの創造」、「イヴの創造」、「楽園追放」、「ノアの献身」、「ノアの洪水」、「ノアの泥酔」の創世記の天地創造を描いています。
中央を挟んだ上部と下部には預言者、巫女の像が描かれています。



「アダムの創造」
上記天井画の左から6番目「アダムの創造」の拡大画像です。
天井画の中でもこの『アダムの創造』が特に有名で、父なる神の指とアダムの指とが触れ合おうとする場面は、レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』と並んでよく知られているようです。
天地万物の創造主、神が7日間で全てを創造し、その6日目に創造されたのが人間(アダム)とされています。
ここでは最初の人アダムに生命を吹き込み、地上の支配者という役割を与える場面が描かれ、中央の創造主とアダムの指先が触れる部分は、神の意志と生命の伝達を表すとされています。



「楽園追放」
同じく、天井画の左から4番目「楽園追放」の拡大画像です。
神はアダムとイヴに楽園にあるどの木の実も食べてよいとしました。ただし、知恵の木の実だけは食べることを禁じました。
ところが、地上で一番狡猾な蛇が神の命に背いてイヴにその実を食べるよう勧めました。
イヴはそれを食べ、アダムにも食べるように勧めました。
神はアダムとイヴの行為を非難し、楽園から追放したとされています。



「ノアの洪水」
同じく、天井画の左から2番目「ノアの洪水」の拡大画像です。
ノアの時代になって、神は地上に悪と偽りがはびこったことに後悔し、悪に染まらぬ唯一の人間ノアを残し、大洪水を起こして悪を地上から一掃しました。
神はノアに箱舟をつくらせ、全ての生き物をひとつがいづつ箱舟に乗せました。
洪水は40日間続きました。洪水は全てを覆い尽くし、残ったのは後ろに浮かぶノアの方舟だけでした。
神はこの方舟の「内と外にアスファルトを塗りなさい」と命じたとされています。

たらいや小舟に乗って高台に避難する人々です。