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らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

イタリア旅行(その8)ピサ(2)

2012-04-04 | 旅行

昨日は「ピサの斜塔」をご紹介しましたが、今日は、その斜塔に隣接しているドゥオーモと洗礼堂をご紹介します。

「ドゥオモ(大聖堂)」
ピサのドゥオーモは、都市国家であったピサが1063年にパレルモ沖でサラセン艦隊を破ったことを記念して建築を始めたと言われています。
建物の構造は、奥行きが約100m、幅約30mで、上から眺めるとラテン十字の形をしています。(昨日のブログに写真があります)



「内部は五廊式」
ドゥオーモの内部は、68本の円柱が密に並び、五廊式となっています。
使用された円柱の多くは戦利品として、パレルモ(イタリア南部のシチリア島の都市)の古代遺跡から運ばれたものともいわれ、内装はビザンティン様式のようですが、建造物自体はロマネスク建築と考えられているそうです。

なお、五廊式とは、建築様式の一つのバシリカ式で、大聖堂の入口から祭壇のある内陣までの中央通路が身廊(しんろう)、列柱で区切られたその両脇にある廊下を側廊(そくろう)と呼びますが、列柱が左右に各2列あるものを五廊式と呼んでいます。

・ドゥオーモの内部は五廊式(左右の列柱の内側にも列柱がある)の立派な造りとなっています。


豪華な装飾の天井です。


礼拝堂です。


「ガリレオのランプ」
ガリレオのランプは、身廊のほぼ中央に吊り下がっているブロンズ製のランプで、ガリレオがこのランプの揺れをみて振り子の等時性を発見したと伝わっているようですが、実際は、ランプが出来る前に法則が発見されたと云われています。


「説教壇」
説教壇は、14世紀の始め頃にジョヴァンニ・ピサーノによって作られたもので、イタリア・ゴシック様式を代表する彫刻として知られています。


「洗礼堂」
この洗礼堂の着工は1152年で、完成までに200年以上の歳月を費やして出来上がった建物です。
円筒形の建物の直径は約35m、全体は白い大理石でできており、建物の下側がロマネスク様式で大聖堂と同じような列柱とアーチで装飾されており、上側はゴシック様式を示している尖塔群で装飾された珍しい建物だそうです。
ガリレオ・ガリレイもここで洗礼を受けたと云われています。


ピサ観光の後、その日の宿泊地であるフィレンツェへ移動しました。
フィレンツェはピサから東へ122㎞ほど内陸部へ入った所に位置する町で、ここにある「ミケランジェロ広場」からの夜景が素晴らしいと云うことで観光名所になっています。

「ダビデの像」
「ミケランジェロ広場」には「ダビデ像」が立っていました。
この像はミケランジェロの代表作で、ルネッサンス期を通じて最も卓越した作品の一つと云われ、人間の力強さや美しさの象徴ともみなされて、芸術の歴史における最も有名な作品のひとつと言われています。

なお、ダビデとは、旧約聖書においてイスラエル王国の二代目統治者です。
身の丈5.17mに造られた大理石のこの像は、ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようと狙いを定めている場面を表現しているそうです。



黄昏時が美しいフィレンツェの町です。