昨日までポルトガルのファロで行われていた女子サッカーの国際大会、アルガルベ・カップの決勝で、なでしこジャパンはドイツと対戦し3-4で惜敗、ワールドカップに続く優勝を惜しくも逃しました。
準決勝では世界ランク1位のアメリカを1-0で下し、「あっぱれ」な勝利を収めただけに誠に残念でした。
今日は、この「あっぱれ(天晴(れ)」の語源について調べました。
「見事であるとか素晴らしい」という意味で使われているこの「あっぱれ」は、【あはれ】という言葉から派生してできた言葉だといわれています。
【あはれ】とは、「もの悲しい・気の毒なさま」を表しますが、奈良時代には「あっぱれ」という言葉はなく、【あはれ】という言葉だけで、喜びも悲しみも、楽しい時も、嬉しい時も、自然と心の底から湧き出る感情を表現していました。
その後、鎌倉時代の初期に【あはれ】が促音化し、言葉を強調するために、小さい「っ」が入り、『あっぱれ』になったと云われています。
しかし、この頃はまだ強調していただけで、それぞれの言葉が今、使われている意味として、はっきり区別されていたわけではなかったようです。
当時は『あっぱれ』ということばに、嘆きや悲しみを表したりと、様々な意味が混在していましたが、時代とともに変遷し、近世以降【あはれ】は「悲哀や哀憐」の意味に、【あっぱれ】は「称賛」する気持ちを表す、別々の言葉として認識され、使われるようになっていったと言われています。
漢字では、「天晴(れ)」と書くことがありますが、これは当て字だそうで、その謂れは、「見事な様子」という意味からの連想でこの字を当てたのではないかとされています。