物事を成し遂げるに一番苦しい時期、正念場を言い表す言葉に“胸突き八丁”があります。
野田総理が不退転の決意で臨むとしている消費税の引き上げに関する民主党の合同会議が一昨日から開かれていますが、小沢グループを中心に増税反対意見が噴出しており、来週中の閣議決定、そして今月中の法案提出という最初のハードルが超えられるのか、いま正念場、所謂、“胸突き八丁”にさしかかっているところです。
そこで今日はこの“胸突き八丁”の語源について調べました。
“胸突き八丁”とは、山道で登りのきつい難所、転じて急斜面の長い坂道を言います。
“胸突き八丁”の「丁」は長さを表す単位で、1丁は約109.09mです。「八丁」はこの8倍で、109.09×8=約872mとなり、「胸突き」は胸を突かれたように息が出来なくなるほど苦しい事を表しています。
その語源は、平安時代に始まった山岳信仰としての富士山への登山で、頂上まで残り八丁(872m)になるととても険しい道になり、胸を突き上げるほど苦しいことから、”胸突き八丁”の言葉が生まれました。
転じて、物事を成し遂げる過程を登山に例え、大詰めの一番苦しいところ、正念場の事を“胸突き八丁”と云うようになったそうです。
野田総理の消費税引き上げの“胸突き八丁”は、最初のハードルを越えたとしても、衆議院、造反、参議院と云う大きなハードルが待ち構えており、6月の会期末まで厳しい国会運営が続きそうです。
「お詫び」
いつも当ブログにアクセスいただきありがとうございます。
誠に勝手ながら、明日17日から27日まで休ませていただきます。
28日から再度書き出す予定にしていますので、引き続き宜しくお願い致します。