らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

そろばん(算盤)の日

2011-08-08 | 雑学

8月8日は「そろばんの(算盤)日」だそうです。
「そろばん(算盤)の日」とは、そろばんを弾く音「パチ(8)、パチ(8)」の語呂合わせで全国珠算教育連盟が1968年に制定したものです。
そこで今日はそろばん(算盤)について調べました。

そろばんの原型は紀元前2500年頃のメソポタミア(現在のイラク)のウル王朝あたりで生まれたのではないかと思われているようです。
当時の計算方法は、土や岩の上に線を引き、その上に小石を並べて計算していたといわれます。
その後、紀元前後のローマ時代には、線ではなく溝を彫って、その中に同じくらいの大きさの小石を入れて転がす方式のものが使用されるようになり、この時点で既に上珠と下珠が分離されていたようです。
現在のように珠を串刺しにする方式は、中国で生まれたものではないかと言われています。

中国の算盤は、上珠が2個、下珠が5個の16進法の算盤だったようで、これは、当時の中国では、十六両で一斤という単位の仕組みがあったためですが、これが日本に伝わると、日本では特に十六進法は使用していなかったので(日本は1両=4朱、1朱=4分、という4進法)、早々に上珠は1個に改造され、下珠は5個のままでした。

江戸時代に既に乳井貢という人が下珠は4個でいいではないか、と提唱したようですが、実際に4珠の算盤が普及するのは1935年(昭和10年)に文部省令が出てからのようです。
しかし、それまで5珠の算盤に慣れていた人は簡単には切り替えられず、昭和30年代半ば頃(1960年代頃)までは5珠の算盤を使用していたようです。



そんな算盤も電卓・パソコンの普及と共に次第に使われなくなり、最近では、算盤は伝統工芸品の指定も受け、実用品から、趣味のものへと変質していっているようです。