らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

桃の栽培(開花から収穫まで)

2010-07-30 | 家庭果樹

今日は、今年の桃の開花から収穫までの経過と私の栽培方法をご紹介します。

我が家の桃の開花については4月2日にご紹介したところですが、今年は地球温暖化による暖冬の関係でしょうか、昨年より1週間程度早く咲いたように思います。

・4月2日満開となった桃の花です。


花後には、幼果が肥大してきます。全てを実らせると実が大きくならないので数回に分けて摘果します。残す実は全体の1割程度です。

4月中旬からの摘果作業で、形の良い無傷の幼果を絞込みました。
下の画像は開花から1ヶ月半ほど経過し、ピンポン玉くらいの大きさになった幼果です。
この後、袋掛け前の病害虫予防を行い、最終摘果を行いながら袋掛け作業に入ります。

・5月18日、ピンポン玉くらいに肥大した桃の幼果です。


ピンポン玉くらいの大きさになり、袋掛け前の幼果です。
袋掛け後は、7月下旬の収穫まで、病害虫の予防と生長管理をしていきます。

・左側に2個ある幼果は袋掛け時に下の方を摘果します。


「袋掛けの目的」
1、病害虫の被害から果実を守ること。
2、果実の表面を強風や強い日差しから保護し、傷や裂果を防ぐこと。
3、ヒヨドリ被害の防除 
などです。

・5月20日、袋掛けを終えた桃の幼果です。


梅雨明けまでは昨年と比べて生育が遅れていましたが、その後は連日の猛暑で一気に成熟が進み、23日頃から収穫を始めました。
3月下旬の開花から4ヶ月ほどで収穫を迎えることになります。

・7月18日、収穫目前の桃です。


今年は雨続きでタイムリーな害虫消毒ができなかったことで害虫被害が多く発生しました。
更に、果実肥大期にあたる7月に入ってからの日照不足と連日の降雨が重なって糖度が大きく落ち込みました。

・7月24日、収穫した白桃です。このようにきれいに収穫できたのは全体の5割ほどです。


袋掛けをしても害虫やヒヨドリの被害が全体の5割程度は出てきます。
収量を上げるためには害虫被害の比率を下げることが課題となりますが、そのためには薬剤散布が欠かせません。
さりとて、薬剤散布の回数は増やしたくないし、目下、思案中です。

・これは害虫被害(黒く食害されている箇所)やヒヨドリの食害(赤く色づいたところの黒い部分)にあった桃です。


私の「桃の栽培方法」は、概ね、以下のように行っています。
「剪定の時期と方法」
・剪定時期は12月~2月頃に行います。
・剪定方法は ・基本的に各枝に日光がよく当たるように剪定します。(日光が当たらない枝は勢いが悪くなり、枯れてきます。)
         ・花芽のついている枝は、収量を上げるため出来るだけ残し、枝が重ならないように紐で誘引しました。
         ・その上で弱い枝、日光をさえぎる枝、垂れ下がっている枝などを切除しました。
         ・枝の背中から真上に向かって出ている強い枝については、その枝の日焼け防止のため1~2芽を残して切除しました。
         ・横に長く伸びている強い枝については1/3程度を切り詰めたり、葉芽のところで切除しています。
「施肥」
・1月~2月に行います。
・方法は、幹から1m程の所に四方に溝を掘り、市販の寒肥を施して混和し、土を戻します。
「害虫予防」
・12月にカイガラムシ予防として「マシン油」を散布します。
・3月の上旬(蕾が色づく前)に縮葉病予防として「石灰硫黄合剤」を散布します。
・この後、7月上旬まで殺菌・殺虫剤を数回散布します。
「摘果」
・花後、数回に分けて摘果します。
 最終的に形のよい幼果を、短果枝(10㎝以下)に1個、中果枝(30㎝以下)に1~2個、長果枝(30㎝以上)には2~3個残すように摘果します。
「袋掛け」
・幼果がピンポン玉くらいの大きさになった頃に袋掛けを行います。
「収穫」
・7月20日~25日頃には収穫が始まります。