らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

梨の栽培(その2)

2010-07-26 | 家庭果樹

5月14日に「ナシの栽培(その1)」で「ナシの開花」をご紹介しましたが、今日は2ヶ月余り経過したその後のナシの生育状況をご紹介します。

「ナシの歴史」
その前に、日本におけるナシの歴史については前回ご紹介しましたが、再度簡単に書きますと次のようになります。
・日本でナシが食べられ始めたのは弥生時代の頃とされています。
・693年には、持統天皇の詔において五穀と共にナシの栽培が奨励されたことが記されています。
・江戸時代には、ナシの栽培技術が発達し、現在の千葉県の市川から船橋にかけて100種類以上のナシが栽培されていたようです。
・明治時代には、千葉県松戸市で「二十世紀」の品種が、川崎市では「長十郎」が発見され、ナシの代表格として一時期は栽培面積の8割を占めていたそうです。
・戦後になると、1959年(昭和34年)に「幸水」が、1965年(昭和40年)「新水」が、そして1972年(昭和47年)「豊水」がそれぞれ登場し、この3品種は「三水」と呼ばれて普及しています。

「我が家のナシ栽培」
我が家では「二十世紀」と「豊水」の2品種を栽培していますが、植え付けから3年になる今年は共にたくさんの花が咲き、両品種とも十数個の袋かけをしています。

・二十世紀のナシの木です。


・5月14日時点で、直径1cmくらいになった「二十世紀」の幼果です。


・現在は直径4~5㎝になっています。大きくなると下向きに変わってきます。


・こちらは5月14日時点の豊水の幼果で、同じく直径1㎝位の大きさです。


・上記、豊水の幼果が現在は直径5~6㎝の大きさまでに成長しました。こちらも下向きに実をつけています。


・これが十数個の袋掛けをした豊水の木です。


この後、8月~9月にかけて熟れ具合をみながら収穫を行う予定です。

(参考)
「ナシの語源について」
ナシの語源には、諸説あるようです。
その一つは、江戸時代の学者新井白石が中心部ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」が転じたものとされる説。
他にも、果肉が白いことから「中白(なかしろ)」或いは「色ナシ」からとする説。
更に、風があると実らないことから「風ナシ」、「甘し(あまし)」、「性白実(ねしろみ)」などから転じたとする説があるようです。