らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「ユスラウメ(山桜桃)」の赤い実

2010-07-15 | 地元紹介
今日は「ユスラウメ(山桜桃)」をご紹介します。
この「ユスラウメ(山桜桃)」は、私が住まいしている住宅地の遊歩道に植えられているもので、「山の手台フラワーの会」が世話をしており、現在、小さな赤い実をたくさんつけています。

・7月4日に撮影した「ユスラウメ(山桜桃)」の赤い実です。


「ユスラウメ(山桜桃)」はバラ科サクラ属の落葉低木の果樹です。
原産地は中国北西部、モンゴル高原、朝鮮半島といわれ、日本には江戸時代初期の頃に渡来したようです。

「ユスラウメ(山桜桃)」の木はよく分枝し、葉は楕円形で葉脈に沿って凹凸があり、表裏全体に細かい毛があります。
春には、葉に先立って、葉の付け根に桜に似た白色または淡紅色の5弁の小花を咲かせます。
花後は、小さな球形の果実をつけ、梅雨の頃、紅く熟します。



「ユスラ」の謂れは、朝鮮語の「移徒樂(いさら)」が訛って「ユスラ」になったと言われています。
ところで、朝鮮語の「移徒樂(いさら)」という言葉はどのような意味なのか調べましたが判りません。
そこで、広辞苑で日本語の「いさら(細小)」を調べたところ、「いささかの」「少しの」「小さな」などの意味であり、ユスラウメの「ユスラ」との関連は記されていませんでした。

・サクランボのような可愛い実です。


この果実は甘酸っぱく生食が出来、果実酒としても利用できます。
また、果実の種子を洗い、乾燥したものは生薬として利用されるようです。
漢方では「山桜桃(さんおうとう)」と呼ばれ、消化促進や便秘、利尿に効果があるとされています。