らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「お盆(盂蘭盆会)」について

2008-08-13 | 伝統行事

今日8月13日から16日までは月遅れの「お盆」になります。

高速道路を始め、鉄道、航空など交通機関の混雑がピークを迎えています。
今では「お盆休暇」はすっかり夏のバカンスとして定着してきた感があります。
しかし、お盆は歴とした宗教行事の一つです。

「お盆」は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、「盂蘭盆経」に出てくる物語に由来しています。

その物語とは
 『餓鬼道に落ちて逆さ吊りにされて苦しんでいる母を救うために、お釈迦様の弟子
 であった目連尊者(もくれんそんじゃ)が、夏の修行期間の明ける7月15日に、多く
 の僧たちに飲食物を捧げて供養したことにより母が救われた』
 と言う話から「お盆」の言葉が生まれたというものです。

このように「お盆」には先祖を供養して苦しみの世界から救うと言う意味があります。
レジャーも重要ですが、せめてこの日だけでも家族揃って、しきたりに従い、先祖を
供養して欲しいものです。

「浄土真宗のお盆」
 一方、浄土真宗においては、死後先祖はすべて浄土に往生していると説いている
 ので、先祖供養という意味合いはありません。
 阿弥陀如来のご恩と先祖の恩に感謝を新たにします。
「仏事」
 ・家族揃ってお墓と仏壇・仏具の掃除します。
 ・打敷を掛け、過去帳を並べます。花を差し替え、仏飯と小餅を供えます。
 ・15日、16日にはお坊さんにお経をあげてもらい、故人を偲ぶなどの法要をする
  ようです。


(一言メモ)
・「盆の起源」
 日本では推古天皇の606年頃に始まり、鎌倉、平安時代には定着していたそう
 です。
・江戸時代に入ると民間行事として盛んになり、「盆礼」と言って親戚、知人の家を
 訪ねて進物を贈答するようになります。
 その「盆礼」が現在の「お中元」に繋がっていると言われています。

・盆の期間は7月13日の「迎え盆」から16日の「送り盆」までの4日間を言います。
 (月遅れのお盆は8月13日~16日)

・13日の「迎え盆」に故人を家に迎え、その後、棚経といって僧を招いて読経し、
 供養します。
・15日の「お盆」の翌日、16日の晩に寺社の境内に老若男女集まって踊るのを
 「盆踊り」と言います
・16日の「送り盆」で故人を彼岸に送ります。