別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

才能が要る

2011-09-18 | 別所沼だより

  いったい何枚写したろう、 おなじところばかり。 いつもなにか新しいこと、ワクワクするようなちいさな変化でもみつけたい。    

 真っ青な空、 赤蜻蛉の群れ。 弁天島のふちに彼岸花。 水温が上がって植物性プランクトンが発生、 水面に赤茶けた絨毯がただよっている。 青みどりのアオコが覆ったこともある。 毎回、 おなじ絵にならぬよう注意して それこそ

   楽しむためには才能が要る…  (森 茉莉

 発見するのも 写すのも、 そのためには才能が要る。 
 宝石を探すために勇ましく眼を凝らしている。 義務のようにも思っている。

沼に続く遊歩道で  いつもの歩道に 

 樹木の影があたらしい、 ちがう街にいるみたいで 愉しくなる。      

      -☆-

 午前中だけガイド。 真夏日、 風が吹き抜けてこころも和んだ。 先週の日誌に、 奈良から 芸術関係に 非常にくわしい方がいらした とある。  
 疋田さん ありがとうございます。 
  実は 新幹線の中からメールをくださって、別の用事を兼ねて上京され、 そのまえに、 どうしても、 たとえ いっときでも、 詩人に逢いたい…と。 炎天下を、 聞けば 前日の睡眠は二時間…  わたしなら たった二時間しか寝ていない。 絶えられない残暑、 と引くことばかり考えます。 すべてを克服していらっしゃったと、 ただただ気高い情熱に感服しています。 必ず前向き… すてきな才能の持ち主です。 なにより楽しんでいらっしゃる。    

  秋の陽がつよい   
 
  翳にたたずむ光りの十字は  雨戸のクロスから入ってきた  

 

  半日ボーッと沼のさざ波を見て、 風の音を聞くだけでもしあわせになれる。
  葉の大きさやかたちで風の音や、 雨音もちがうから。

  木陰のベンチに 詩ウタがあり

   行きあう雲の 流れかた…

 午前の見学 三名
 建築が専門の写真家がみえて欣喜雀躍、 たくさん写していらした。 

  立原道造のすぐれた才能を感じながら、 今の若い才能に出会うのも楽しみだ。 
 ヒアシンスハウスは そういうところ……  

※ 上野の旧東京音楽学校 奏楽堂で 立原道造展 開催中です、 10月25日まで
    公開日を確認してから お出かけください。

     奏楽堂の建物を見るのも楽しみです。 
    このご案内は 時々覗いている黄昏ビールさんで知りました。
    青い小麦さま  ありがとうございます。

 

   

 

 

コメント (2)
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