別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

野分の翌朝

2011-09-22 | こころ模様

ミニバラに台風

    きのう 台風15号が荒れ狂い 墓参を一ヶ所キャンセルした
   午後 4時ころより風雨強まる  
    ゴーォ ゴーとつよい風が木々を叩き 大きく揺らしている
    揉まれる梢の 悲鳴が聞こえるようだった
     土砂降りの雨を吹きつけて  雨戸を洗い流している 
      おかげで 木製の戸は膨れ
     今朝は 押しても引いてもまったく動じない
      のんびり 乾くのを待っている  

    鉢はいくつか棚から落ち  酔蝶花の小花は
    千切れんばかりに 振り舞わされたのだろう  
     根元が浮いて 株ごと倒れている

    雨過天青雲破処…  青空が覗いた
     庭の虫たちは 声高にうたっている 

             -☆-

   パソコンに向かうと ふいに清浄な香りがした
   そうそう 中国の旅で偶然もらうことになった王羲之蘭亭序の拓本だ
   行書 28行 324文字  書の最高傑作といわれている
   参考  日曜美術館 


   流麗な文字に釘付けだが  墨のいい匂いも好き 
   拓本の 高貴な香り  心が落ちつく匂いだ     

     墨は 煤をまとめるときの膠の匂いを消すために
     香料を入れる。 甘松末・白檀・龍脳・梅花・麝香等などとある。

 永和九年歳在癸丑暮春之初會于會稽山陰之
    蘭亭脩禊事也群賢畢至少長咸集…

   永和9年(353年) 禊ぎ祓いのあと曲水の宴にて詩作
   王羲之が序文を書いた と

   全文は こちらのサイト
   

                -☆-
  
        
         
  

  机のあたりに墨の香がただようなんて  いい気分だ  
   仄かな香りに そっと秋が近づいてくる
  
     別所沼の水も 増しているのにちがいない
      

 

 

 

コメント (2)
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