別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

簾越しの

2008-10-19 | こころ模様

  
       十月はやさしくて甘い。
            山の湖のやうに空が碧く澄んで
            薔薇の花に思ひ出の匂ひがある…
        
     十月はやさしくて、豊かだ 
       昨日の夏は何処へ行ったか?    

             十月は、やさしくて、しとやかだ
                  色づいた木の葉、草の葉、咲き残る季節の花々 …

 堀口大學の詩から 部分を拾う。 
 琳派の帰り 10月15日のユリノキ、 夏の陽が残っている。 紅葉まで まだまだ。 青々とした屏風はベンチの人を休ませている。 とりどりに形を変えて、ふざける雲と。

     思い出す歌がある。

        障子しめて四方の紅葉を感じをり     星野立子

  見てきたものは 現代感覚のアートだった。 ちっとも古くない。 簾越しの秋草もあり、 こちらも惹かれる。 薄墨いろの、 そこはかとなく かがよふ色など、 これから大いに学ぼうと思う。
  

コメント (5)
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