別所沼だより

詩人で建築家 立原道造の夢・ヒアシンスハウスと別所沼の四季。
     

琳派感覚

2008-10-22 | アートな時間
子日蒔絵棚ネノヒマキエダナ 伝本阿弥光悦

 厨子棚。 意匠 (甲板 初子の根引き松 
 ・棚板 源氏物語 「夕顔」扇面夕顔 
 ・「関屋」中段に御所車と白丁 「橋姫」の巻。

 螺鈿・錫板・金銀切金・切貝)
 ・天板に筆返し 
 ・中段 観音開き 下段右 引戸にかけて 垣を表す。
 内部・側面・背面に楓と松の葉を散らして。

 

 

  

  

    蓮池水禽図 レンチスイキンズ   俵屋宗達

         
            宗達は 濃厚な着色画の一方に

              墨一色の彩りがある。  

             白い花はひかりを帯びて

            反った荷葉の 表裏の描き分け
             濃淡や滲み 暈かし 
              水辺の湿った空気感

             朝靄のなかのカイツブリ
              池の深さ 
                 かがよう色を感じて

                 2羽の 声がする 
         

 

 

  小袖 白絖地梅樹下草文様 シラヌメジバイジュシタクサモヨウ     酒井抱一画

 絖地ヌメジ(地が薄く、なめらかで、つやのある絹布の一種)に描いた  咲き誇る梅

  布地に描くのは 大変むずかしい。 我が子のTシャツに、 いろいろ描いて着せていたので実感する。 

  さすが 筆に勢いがある。 枝の先端まで神経が届く。 紙に描くのと変わりない。 一幅の絵。

   裾に 蒲公英や菫。

 

     
                           ああ  琳派…    うなされて 琳派 

コメント (4)
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