退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

表裏一体

2008-06-13 01:34:31 | Weblog
晴れ。梅雨はまだなのか。

坂口安吾「私の探偵小説」を再読。

探偵小説は知的ゲームであるという説は明快。
トリックのために「人間性」を歪める愚を説くのも同様。

小説論もあるのだけれど
可能性の海をさまようしかないという苦渋が実にまとも。

決められた技術の練達を競うだけのものより
それ以外の世界を見つつ新たに人間を描くことを目指すこと。

ただしその明快の裏には
どうしようもない苦悩もあるというバランスを忘れるべからず。
コメント
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