退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「状況」について

2012-04-08 03:51:29 | Weblog
晴れ。風が吹く。

「リスク化する日本社会 ウルリヒ・ベックとの対話」読了。

重要なのは従来の「システム」や「世界認識」が崩壊していること。
ただしここには「未来」の「方向性」は見えるものの確かなものはない。

とはいえ「確かなものがないこと」が「当然の条件」になったのは今に始まったことではなく。
その「宙ぶらりん」に耐えながら生きられるかどうかということ。

なんだ、いつもと同じじゃないか。

とりあえずどうやら「過渡期」であるらしい。
人々の「認識」がやがて一致する頃に「世界の姿」はまた「確定」するのだろう。

それが「本当の世界」なのかと言えば「ノー」と言うよりないものの
われわれにはそもそも「世界」を「正しく」認識する力はない。

それぞれがそれぞれに「描くもの」がかろうじて「世界の断片」を示す程度。
できればそれらが「魅力的なきらめき」を持つものであることを祈りつつ。

人が何を見出すのかはその人の「状況」によるもの。
たとえば何かで悲しんでいる時には「悲しい世界」しか見えなかったり。

「メディア」としてのわれわれはかくも「頼りなき存在」で。
そこで「幸福な出会い」があればうれしい。

もちろん相当に「ロマンチック」ではあるけれど
「現実」を知ることができない以上「何がロマンチックなのか」も実はあいまい。

あとはそれぞれがやってみるのみ。

ただしいたずらに「他者」を否定することで「自分」を確立するのはやめにしたいところ。
あいまいであるがゆえにそうなってしまいがちな「傾向」は重々承知の上。

降っても晴れても「日常」は続く。
食べて眠って排泄するのだけは「確かなこと」。
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