退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

汗の中身

2008-04-13 00:59:04 | Weblog
晴れ。初夏を思わせる気候。
少し歩くだけで汗が出る。

増村保造「黒の報告書」を観る。

前途洋々の検察官がベテラン刑事の助けを借りて
会社社長殺しで社長の妻と浮気していた元部下の男を起訴する。

自白は取れなかったものの
社長の愛人だった秘書の証言を中心に証拠固めは十分なはずだった。

ところが相手の弁護士がくせ者で
証人たちを金で操り検察調書とは異なる内容の証言をさせる。

「裁判はゲームだ」という弁護士の台詞は正しいし
指紋という証拠があってもそれが付けられた日時が異なれば意味を失う。

元部下と社長の妻の関係も物証がないため
たとえそれらが事実であっても証明は出来ない。

監督が「構成」に関わっているせいか
少し欲張りな作りになっている。

人を裁く時にかく汗をやがてわれわれもかくことになる。
いや、それは当然のことなのだと言うべきか。

検察官・宇津井健、秘書・叶順子、元部下・神山繁、妻・近藤美恵子、
先輩検察官・高松英郎、刑事・殿山泰司、弁護士・小沢栄太郎、
先輩検察官・見明凡太郎、社長の弟・上田吉二郎、警部補・中条静夫ら。
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