退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

別の「味わい」について

2012-04-06 03:13:17 | Weblog
晴れのち雨。少しだけ濡れる。

仕事関係でバタバタしてゆっくり本も読めず。
「ヤクザな身」にはちょいと面倒くさい。

深夜にTVで「トゥルー・ナイト」(’95)を観る。
「ナイト」は「夜」ではなく「騎士」なのでよろしく。

「アーサー王と円卓の騎士」の物語。
まだ若いリチャード・ギアがランスロットでアーサーにはショーン・コネリー。

王妃ジュリア・オーモンドがあまり「美しくない」ところがネックだけれど
「身分違いの恋の情熱」と「王の人間らしい迷いと回心」にはいささか魅力があるか。

TV版なので作品の全貌は不明。
もう少し「円卓の騎士たち」のキャラクターの詳細が描かれているとよかったかも。

興味深いのは「恋の逆転劇」。

王妃は自分を助けてくれた「野性的な」ランスロットに当然のように惹かれるものの
最後には国を救うべく立ち上がったアーサー王を初めて「愛する」ことになるというのが「ミソ」。

おそらくシナリオを書いた人物が「年配の男子」だったと思われる結末。
敢えて「事実」は調べずにおく。

こんなふたりに愛されれば女子としては「本望」だというあたりを思えば
むしろそうしたシナリオを書いたのはそっちだという解釈もできなくはなく。

さて。

恋の物語において「身分違い」という設定が成立しやすいのは
「人は自分の知らないものに魅力を見出す」という「ルール」による。

要は「未知なるもの」が「ロマンティックの源泉」であるということ。

もっともそこに「ロマン」を感じすぎて
「現実の相手」を見失うこともしばしばあり。

まるでミルフィーユを味わうかのよう。
ちなみに「ミルフィーユ」とは「千枚の葉」という意味があったりもする。

なるほどやがて朽ち果てるとはいえ
それが「養分」に変わるところが「味わい深い」。
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