退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「古典小説における好ましい女子と何とも残念な映画」について

2023-05-24 02:25:54 | Weblog
晴れときどきくもり。夜風が冷たく。

「紅楼夢(二)」を半分くらい読む。

煕鳳のキャラクターが好ましく。
「淫ら心」を起こした賈瑞のあしらいもテキパキと仕事をこなす姿も。

妹分の秦氏が早々と彼岸へ行くのは残念。
宝玉はまだ「本領」を発揮せず。

繰り返すが清朝の貴族の生活ぶりにふむふむ。
今後の展開に期待するのみ。

鈴木雅之「マスカレード・ナイト」(’21)を観る。

前作よりは少しだけマシか。
それでも映画としての魅力はほぼないのが残念。

唯一の取り柄は「腕時計のトリック」。
もっともこれは原作東野圭吾の力ゆえ(未読だけれどたぶん)。

本シリーズの木村拓哉はなぜか「老けて」いて。
「ザ・レジェンド&バタフライ」(’23)の方が若々しく。

長澤まさみについても同様。
「コンフィデンスマンJPシリーズ」の方がずっと魅力的で。

小日向文世と「初顔合わせ」の元宝塚凰稀かなめはいい雰囲気を出している。
麻生久美子の「男ぶり」も悪くなく。

がしかし。
いたずらな「豪華キャストぶり」のみが目立つ次第。

繰り返し映される時計の単調さよ。
そもそもわが国で「マスカレード=仮面舞踏会」を実写でというのが無理筋。

本気でそれをやるつもりならもっと雰囲気のある俳優陣を揃えないと。
冒頭の木村拓哉と中村アンのアルゼンチンタンゴの意味不明さも。

ラストの麻生久美子のシーンで「回収」したつもりの「伏線」だとしてもいやはや。
やはり残念と言うよりない作品。
コメント
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