退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「映画の旅を再びと『義理と人情の世界』の男たちはよく泣くこと」について

2023-05-12 03:14:50 | Weblog
晴れ。各地で地震など。

和田誠「お楽しみはこれからだ PART4」を読む。

本作は今までで一番観たことのある作品が多い模様。
それだけにあれこれと思い出して楽しく。

「脱出」(’44)「イースター・パレード」(’48)「美女と野獣」(’46)に始まり。
トリュフォー、ヴィスコンティの作品にドナルド・サザーランド。

「陽の当たる場所」(’51)「地上より永遠に」(’53)にサミー・デイヴィス・ジュニア。
フランク・キャプラ、スピルバーグに「エマニエル夫人」(’74)も。

キリがないのでこれくらいにしておく。
繰り返すが何とも楽しい時間を味わえるのみ。

マキノ雅弘「次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路」(’53)を観る。

大熊沢村国太郎の賭場の話がきっかけで。
投げ節お仲の久慈あさみが「偵察」に行くが「正体」がバレて人質に。

次郎長一家はお蝶若山セツ子も連れて甲州へ「殴込み」。
森繁の石松は本作で「片目」になる。

お仲の救出には成功した一方。
三保の豚松加東大介は瀕死の重傷を負い。

「兇状旅」に出ることになる次第。
さんざんに「白い目潰し」をくらう次郎長一家のチャンバラぶりの描写は見事。

冒頭の「神輿担ぎ」に人々が集まってくるのも同様に。
「ワッショイワッショイ」がようやく「現実」に。

引き続きマキノ雅弘「次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家」(’53)を観る。

「兇状旅」は辛く旅先の親分衆も泊めてくれるのは一日のみで。
体調を崩すお蝶の姿に子分たちは「仮の宿」を必死で探すものの。

その後かつて相撲興行を打って助けた保下田の久六、千葉信男の元に身を寄せるのだが。
どうやら雲行きがあやしくなってというお話。

男たちが泣くこと泣くこと。
「義理と人情の世界」はそういうものか。

若き日の越路吹雪の婀娜っぽさが何とも素敵。
頼りない夫に惚れる姿がなかなか。

「権現様」に「お百度参り」など。
その理由は本作を観て確認して頂きたいところ。

本シリーズは残り4作。
「年に5本撮る」監督の早業には驚く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする