もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

思い出の力

2012-04-05 10:55:25 | 雑談
先月末、だいちゃんを亡くして私はずいぶん落ち込んでおりました。
そういう時って、心の中は悲しみであふれ、
頭の中は後悔や反省などの考えがグルグルと渦巻いて、
そういうネガティブな考えばかりが次から次へと湧いてきてしまい、
まるで頭が破裂しそうなほどにパンパンになり、血管が激しく脈打ち、
めまい、のぼせ、そして果てには普通に息をするのも難しくなるほどでした。
この症状は、仕事や用事をこなしている間はましにはなったのですが、
ふと空き時間などが来ると、またもや畳み掛けるように襲ってきて、とても苦しくなりました。
本当は何もせずに、ぼ~っとしていたいのに、
何かをあくせくしているほうが、そういう痛みから逃れられるってなんて皮肉なんでしょう。

ですので、そういう空き時間には、ぼ~っとせずに何かしらちょこちょこ動こうと思い、
とりあえず、過去の日記を読み返し整理することにしたのです。
すると、そこにはかつての楽しい日々の記録がたくさん。
それを時を追うようにひとつずつひとつずつ読み返していると、
不思議なことに、まるで痛み止めを打ったかのように先ほどの痛みがうそのように引いていくのです。
そう、人間って憶えているようでいて、忘れてしまっていることって結構たくさんあるんですね。
そしてまた、直近の最も激しい出来事の印象が感情を支配してしまうから、
その出来事が悲しいものであれば、ついつい気持ちもそちらに引きずり込まれてしまう。

だけど思い返したら。
確実に楽しく幸せだった時間があったわけで、それはまぎれもない事実。
だからたとえ、一番最後に悔やむような出来事があったとしても、
トータルで見て、幸せであったならば必要以上に自分を責める必要はないんですね。
無論こういう考えは、それ以前も頭では理解していましたが、
実際に過去の思い出をたどると、「理解」は「体感」に変わり、
それだけでずいぶん心が軽くなりました。

だからつくづく思うんです。
日々の記録って大切だなあと。

今回もし、マメに記録をつけていなかったら…
たくさんのあの子の笑顔を残していなかったら…
あの苦しみはもっと長く私を苦しめていたと思います。

これはなにも犬に関する事だけでなく、日常の生活においてもいえるはず。
いつか必ず困ったり、辛くなったり、行き場をなくしたり、
そういう時が誰にだって来るはず。
そういう時、過去を思い出して大きな視野で振り返ることができれば、
誰か人に頼らなくとも、自分ひとりで何とかできる可能性があるんではないでしょうか?
だからそのためにも、今の日常を「あたりまえ」のことと思わずに、
大切な一瞬だと意識しながら心に刻み込むといいでしょうね。
これは人それぞれに方法はあるでしょうが、私の場合はこうして日記に書きとめておくことが何より有効なようです。
ですので、これからもしつこく毎日普通の日常を書いていこうと思います。


こうして目を閉ざせば いつでもあなたに遇える

そうしてあなたの優しさ 数えながら生きてゆける…

さだまさし 「思い出はゆりかご」




追記

ただそうはいえども、今現在悲しい気持ちがあることは否定できないのは事実。
でもこれは、かっての幸せな時間をそれを失ったことに対して、
私自身が今悲しんでいるだけであるから、あの子の悲しさではないはず。
言い換えるなら、これはわたしのある意味幸せに対する必要経費。
だから、それは甘んじて受け止めねばならないし、
そこまでの全てをひっくるめての幸せな時間なのだなあと思っております。
コメント (2)
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