فُلُوس(フルース)
耳から覚えたアラビア語、LとRなど、いざ書こうとすると綴りがわからないことが多い。
発音は微妙に違うから、わからない方がおかしいと言われるが、わからないものはわからない。
悩んでいるうちに日が過ぎてしまった。
辞書ですぐ解決できないのがアラビア語の困った問題である。
辞書で「お金」を引くと、まったく違う単語がぞろぞろ出てきてしまい、エジプトで使われている「フルース」という単語に行き当たらないのだ。
نُقُود (ヌクード)、مَال(マール)やدَرَاهِمُ(ディルハム)などがでてくる。
ヌクードはエジプトでも通じるが、実際にはやはりフルースと言っている。 貧乏を「お金がチョットだけ」と言う言い方はしないが、お金持ちと言う時は、ガニーという単語もあるのに「フルース・キティール」と、”たんまりお金を持っている”という言い方をする。
いろいろ調べていて面白かったのは、ディルハムである。モロッコなどを旅した人は耳にしたと思うが、通貨の単位をディルハムと呼ぶ。ディルハムの項目には、そのことのほかにギリシャのドラクマという記述があった。
ディルハム→ドラハム→ドラクマ?
ギリシャにたどり着くまでにこんな変化を遂げたのであろうか?
ギリシャはイスラームが色濃く残る国だと、個人的に強く思っているが、なんとドラクマも?と驚いた。
さて、写真のお金は、とある事務所でポンと出てきた本日の売り上げ。
これを会計に届けなさいと言うものであるが、本日の売り上げを書いた紙と札束をホチキスで留めているのだ。
エジプトでは至って日常的な光景である。
だからお金の傷みが早くなると思うが、これが間違いないと、誰もが思っている。
もちろん子どものお使いもこの手である。最近これは許容範囲かと思うことにしている。
お札1枚でお使いにいかせる場合は、お金に買い物リストを書いてしまう人がこれまた多い。
珍しいピン札のお金にメッセージが書かれたラブレターをもらったのも、一度や二度ではない。
ところ変われば…
そういえば、この写真を撮っている私にエジプト人は心底驚いていた。[a]
日本でやったら、「お金を粗末にして#」なんて
怒られちゃいますよね^^;
確かに無くしたり、落としたりしにくそうで
合理的ではあるけど。
もしも間違っても、届けた小僧が1枚抜いた…と言うわけにはならないので良いのでしょうが。
インドでも留めてるよと、びっくり体験談が寄せられました(^^;)日本が特殊だったりして。
ふと、お札に人物の肖像画が描かれていなければ、日本でもホチキスで止めちゃうかもしれないなと思いました。商品券なら平気でやりますもの。ということは、紙幣に対する価値観の違いというよりも、肖像に対する感じ方の違いなのか?偶像崇拝の、ひいては宗教の違いが原因か?インドも、ってことは???
結局、風習の違いと言って片づけてしまった方が単純明快でいいですね(笑)。日本では、「おふだ」も「おさつ」も同じ漢字を用い、しかも尊敬語の「お」が付いてますもの。とにかく大切なものなんですよね。
両替してもらったお札がホチキスでとめてあったのを外して渡されたので
紙質ざらざらだし穴はあいてるし字が書いてある物もありました。
それが比較的ちゃんとしたホテルだったので「これがインドか~!」と解釈してしまいましたが。
ニューヨークに行ったとき(みみずく姉とともに行きました)エンパイヤステートビルの上で観光記念に1セント硬貨をプレス機にかけてひもを通せるように穴をあけるサービスをやっててちょっとびっくりしたのを思い出しました。
お金に対する感覚って所変われば違うのですね~
偶像崇拝は関係あるかもですね。
そして、「お札」と「お札」これだけ見たらどっちかわかりませんね!古代エジプト語だと、こういう単語の後に限定符という、こっちの意味だよ~という、読まない文字を付けます。漢字にもそんなのがあたら面白いようなぞっとするような…
こびんさんの受験勉強も佳境ですね?
インドの20年なんて、きっと「昨日」に違いないと思います(笑)
私もアメリカ土産で、伸ばしたコインをもらってびっくりしました。
いずれも日本じゃ考えられませんね。
日本に帰った時にビックリするものの一つが、お札が綺麗~です。こちら、お札ってボロボロは当たり前ですし、お札に数字や文字書いてあったり、セロテープで繋げてあったり、色々です。特に、青空市場で流通しているお札に、そういう傾向が強いです。
お札にラブレター書くって、それも驚き!そのお札の額って、気持ちの反映なのか...なんて私なら思ってしまいそうです。(笑)
すごいのもあるんですね(笑)
お札のラブレター、「額が気持ちの反映」にドキ☆と言うのも、何銭というようなとっても安いお札に書いてくれることが多いので(^^;)
ホチキス止めはエジプトでもあるのですか。お金をホチキスというのはインドでは銀行さえもやっていることで、あらまあ~というかんじでした。
ずっと以前に行ったエジプトでは見かけなかったのですが、ひそかに進行中だったのでしょうか。お札は砂色になってよれよれの紙でしたね。これまでに見た中で最も紙が弱っていたという記憶があります。
そういえば、イランではどうなんだろうなあ。そういうシーンに出くわしたことがないんだけど、イランはインフレがひどいから、小額でもお札はたんまり。ホッチで止めないと管理が大変だと思うんだけどね。