Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

誉めるのは必ずしも優しくない

2013-09-14 23:59:01 | Weblog

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歌舞伎や落語など芸ごとの世界に、
「ほめ殺し」という言葉があります。

昭和の終わりごろに、右翼団体が街宣車で
「竹下登は金儲けが上手」みたいなことを言っていたのを
マスメディアは「ほめ殺し」と呼んでいましたが、
それとはちょっと意味が違います。

ここでは、
これから伸びていくと期待される若手を、
兄弟子たちが過剰にほめ上げて、向上心を削いでしまう
といったものを言います。

誰でも誉められれば気分が良いものです。
しかし、同時に、自分の中に「慢心」が生まれてきてしまいます。
少なくともその分野については努力しなくなりがちです。

なので、パイロットアカデミーの教習では、
敢えて誉めすぎないように気を付けています。
例えば、坂道発進が上手にできた教習生に、
「上手にできましたね」と言うことはあっても、
「完璧です」とか、まして「もう練習しなくても大丈夫」とか、
そういう言葉は使わないようにしています。
むしろ、「空ぶかしを少なくするようにしてみましょう」と、
新たな課題を与えるようにするくらいです。
そうでないと、教習生が慢心して、
「坂道発進を練習したくない」あるいは「練習が無駄だ」と
思ってしまう危険性があるからです。

厳しいと感じる教習生もいらっしゃるでしょうが、
こういったことを理解してもらえると嬉しいですね。

でも、そんなパイロットアカデミーでも、
「ペーパードライバー教習」は別です。
免許を取るためには、
決められた事を決められた通りにやらなければなりませんが、
すでに免許をお持ちの方が運転する場合は、
その方の個性もありますので、
できるだけ「誉めて育てる」ように心がけています。
もちろん、免許をお持ちの方でも、
「やってはいけない事」というのもありますが。


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