ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

イタリア旅行.荒野のガンマン

2010年10月24日 | 映画

ゲロゲロ少年Yから借りたロッセリーニの「イタリア旅行」と、この前セールで買ったペキンパーの「荒野のガンマン」を見る。「イタリア旅行」は、ロッセリーニらしい、実写を交えた(この辺りがネオレアリスモと言われる所以か)作品だったが、夫婦関係の微妙に揺れ動く様を見事に描いた作品と言えるようにも思えるが、やはり自分の好みではなかった。リズムが合わないのか、何かがしっくりこないのだ。「ストロンボリ」のクロマグロ(多分)の漁のシーンはいま見ても凄いが。

次の「荒野のガンマン」も今ひとつであった。素朴な西部劇の要素を残した、まだペキンパーらしいというほどのスタイルは確立していないころの作品で、活劇部分よりは男女の愛の物語の方がウエイトを占めていて、どちらかというと「砂漠の流れ者」の系譜に属すると言えるかもしれない。となると、これが原点か。いずれにしろ、大して面白くはなかった。しかし、180円だから文句はない。

ということで、坂本冬美の歌う「また君ーにー」の部分が、クリムゾンの「ムーンチャイルド」そのまんまやないか、と言ったのはスノッブなM氏であったが、確かに、その通りである。
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