ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

赤とんぼ2

2010年10月10日 | 生き物 自然


昨日赤とんぼが減っていることに関して書いたのだが、今朝ののNHKでも同じ話題が取り上げられていた。相当減っているのは間違いなく、密かに気にしている人も全国には多くはないかも知れないがいたこともどうやら事実のようだ。ただその原因はまだ特定はされてないようで、昨日書いた乾田化が主な原因というのも確定ではないようだ。テレビでは、最近使われだした農薬を疑っていた。確かにこの十年で急激に減ったことを考えると、乾田化はもっと前からだしちょっと説明できないかもしれない。乾田化によって激減したのは、アキアカネではなく、マイコアカネ、ヒメアカネなどと考えると納得がいく。というのもそれらは湿地を好むから。同じ赤とんぼでも、それぞれ生態は違うのである。

一応アキアカネの生態を説明すると、この時期稲の刈り取られた田圃のちょっとした水たまりに産卵して、その卵は土にまぎれて冬を越し(寒さには強い)、翌年水を張られると孵化し6月頃から羽化し始め成虫となる。一旦は暑さを避けて山方面に移動し、涼しくなる9月頃に田圃に戻り(この頃オスは赤くなる)産卵するというサイクルを繰り返すのである。赤とんぼイコール秋というイメージはこのためだ。実際は、真夏には山に一杯いるのだが、まだ赤くなってないのでイメージとしては赤とんぼではないのだ。長年かけて形成された生態系も、消滅するのはあっという間である。
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