玄関の電球をこのLED型の電球に替えたのだが、その後他に使ってる電球もこの際LEDに替えようと思い、このタイプの電球をまとめて買った。因みにこのタイプ、エジソン型というらしい。で問題はその値段だ。初めて買ったこれは一本1500円以上した。この時点では笠を撤去して新たな笠代がかからないことに安く済んだと喜んでいた。そしてその後まとめ買いのため検索していると、6本で2000円ちょっとで売っているのを見つけた。1本あたり400円しない。しかも最初の1本が40W相当なのに今回のは60W相当でこの値段。四分の一の値段だ。その落差が凄い。Temuか!と突っ込みたいところだ。早速6本入りを注文して、替えるところは全部替えてみた。この先普通のLED並に持ったらもう言うことなしだ。果たしてどうなるか。
レイトショーで映画。見たのは濱口竜介の「悪は存在しない」。撮影を近辺でやったので、地元の映画館でも上映することになったということだろう。地元の新聞でもよく取りあげられている。是枝裕和の「怪物」のパターンだ。しかし映画の内容と監督の知名度でその熱量には違いがある。「怪物」はストーリーの点で分かり易いが、この「悪の存在」は、結末一点であるが、かなり難解と言えるかもしれない。
話しそのものは単純で、村でグランピングを計画してる開発業者が住人に説明会を開くが、その内容に疑問を感じた住人側に徐々に開発反対の気運が生まれていく、というもの。しかし主人公の生活は何で成り立っているのかとかどこか怪しさがあったり、まき割が仕事かと思うほどまき割のシーンが続いたり、冒頭の下から梢を見上げる移動シーンが続いたと持ったら最後には夜の同じようなシーン(ちょっとフリードリヒを思い出した)が続いたりとか、「ドライブマイカー」でも感じた監督の表現スタイルがどこか心地いいのも事実。
個人的には主人公がカフカのムルソーのように見えた。森が大きな主題で、文明以前の象徴として描かれているとすると、この映画は悪の概念以前の世界として悪は存在しない、と言っているのかもしれない。まああまり解釈は必要なく、ちょっと不思議な世界を体験する、くらいの感覚で見るのが良い。しかし100人中98人は訳わからないで終わりそう。
訂正:カフカではなくカミユで、異邦人の主人公がムルソー
今回のようなことがまさに僥倖だろう。定点観察している別荘地の池があるのだが、今回は近くにある飲食店に行くため開店時間までの15分を潰すために来たのだ。全く期待もせずに、この時期はシオカラトンボくらいしかいないなと思いながら池を一周してる時、見慣れないトンボが突然飛んできて近くの草むらに止まった。飛んでる時にトラフトンボか?とある程度予想したのは、かつて(五年ほど前)この池で飛んでるのを目撃したことがあるからだ。しかしそれはその時一回だけで、その後この池も改修のため水を抜いたりしてもう絶滅かと諦めていたのだ。それが飛んできただけではなく近くに止まった。これはもう撮影してくださいという状況以外の何物でもない。そもそもこのトンボはあまり止まらないのだ。
一枚目は1メートルくらいの距離で撮影したもの。この時点では尻尾の先には何もない。そして二枚目。たっぷりの卵塊がくっついている。トラフトンボの特徴は(他のトンボにはない)この卵塊を作ることなのだ。そしてこれをまとめて水の中に落とす。卵塊を作る時だけに近くの草に止まる、その瞬間に居合わせたのだ。これを僥倖と言わずに何という。
この話にはさらに続きがあった。このトンボ、実はトラフトンボではなくオオトラフトンボだったのだ。ということは更にレアなトンボだ。
トイレに続く廊下にはライトが二カ所あり、どちらも笠つきの電球で、下手をすると何十年掃除もせずそのままの状態かもしれない。そこで玄関のところの電球を替えたのを契機にそれらも点検してみた。びっしりついた笠の埃をきれいにしようとしたら、傘の外側の竹で編んだような飾りが経年劣化で壊れついでに破棄したり、傘の止めネジが外れていたのを直しついでにその傘を水洗いしたら、そこはトイレに入り口に近いせいかアンモニア臭がこびりついていてこんなことになるんだという軽い驚きもあったり、そこそこの作業となった。そして何十年ぶりかに汚れの落ちたライトは、心なしかいつにも増して輝いていた、と言いたいところだが、40Wの電球を60W相当のLEDに替えたからというのが事の真相だ。
一週間ほど前から庭のある木の葉っぱに食痕があり、形状からハキリバチと予想していた。円状に切り取った葉っぱを巣の材料にするのがハキリバチの仲間。そして今朝、遂にその犯人と遭遇。突然羽音と共に黒いハチが近くに止まったと思ったら、直ぐにその葉っぱに向かい体を回転しながらあっという間に葉っぱを切り離した。その間4秒ほど。そしてその葉っぱ片を咥え巣のある方に飛んで行った。
さてその種類だが、当初は毎年庭で巣作りするオオハキリバチかと思っていたがオオハキリバチにしては葉っぱの種類が違う。ハキリバチは種類によって切り出す葉っぱの種類も違うのだ(因みにオオハキリバチはここではイカリソウの葉っぱ)。果たして今回のハキリバチは違う種類であった。直ぐに同定できると思っていたがどうも見当たらない。スミスハキリバチというのが近いかと思ったが微妙に違う。見覚えのないこのハキリバチ、正体は一体何だろう。
平均すると十年に一回あるかないかの回転ずしに久しぶりに行った。そこは最近オープンした全国チェーン。林道帰りに寄るのにはちょうどだったのでその気になったのだ。今は店によってオーダーシステムが色々なので、そこがネックとなって行く気がしないというのもあるが、それ以前に味がというのが大きい。
そして今回、システムの方は前の客を見つつ説明を見ながらクリアー。そしてタッチパネルでオーダー。タッチパネルは使ってるところも多いので戸惑うことはない。暫くしてお皿が到着。見た目が思った以上にショボい、これが第一印象。そして食べてみると予想以上に不味い。前回はスシローだったかすしざんまいだったか、兎に角そこ以上に不味いのが今回の回転ずし。これだったらスーパーの寿司とどっこいどっこい。
とここで考える。値段が値段だしと。しかし漬け鮪のあの甘ったるいたれはない。炙りしめ鯖のあそこまでのネタの貧相さもない。寿司米が甘いのはスーパーと同じで一般の好みの反映だから仕方ない。それにしてもここまでひどいとは思ってなかった。テレビでよくやる回転ずし特集では少なくともネタの貧相さは窺えない。結局はこの値段で質などは求めるなということになるのだろうが、取り敢えずこの店に来ることは一生無い、ということだけははっきりした。