ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

サッカー 綱引き

2013年05月31日 | Weblog

 

日本代表対ブルガリア、まさかの0-2で負けという結果だった。しかしこれは、ブルガリアが思った以上に強く、いつもの日本代表の攻撃の手詰まりが露呈したに過ぎない結果だと言える。ゴールキーパーのレベルは相変わらず。ただ、あれ以上望めないのも今の日本のキーパー事情である。いずれにしろ、本田のキープ力頼りが唯一の攻撃パターンでは、とても世界の上位は望めない。

そしてBSNHKを見ると、全日本綱引き選手権なるものをやっていた。隣町の男子チームは確か強かったと思い女子決勝の後男子を見続けていると、矢張り今年も準決勝に残っていた。今年優勝すれば連覇と言うことだった。それで準決勝、決勝を見たわけだが、当然隣町チームに肩入れする。すると、力の入ること。まるで一緒に綱を引いているような気持ちになるのだ。結局今年も目出度く優勝したのだが、終った後選手と同じようにちょっと疲れてしまった。単純な競技故か、見てるほうも力が入るのだが、一般論としてはテレビ向きではないと思った。ビジュアル的にあまりに地味である。しかし、選手は好きでやってるのだからそれでいいのである。昨日のオリンピックではないが、やる方見る方どちらも同じだが、アマチュアスポーツに市場原理が入り込むとろくなことがない。

コメント

オリンピック症候群

2013年05月30日 | Weblog

 

ビオトープの水は、やっと落ち着いて透明度も回復した。臭いもせず澄んだ水溜りで、観察するには絶好のコンディションだ。ただ、入梅と言うことで、天気の方が気になる季節となってしまった。やらなくてはいけない別口の草刈もあるし、いろいろ天候に左右される作業が待っている。

ニュースでは、オリンピックの最終候補にレスリングが生き残ったことを大々的に報じている。この手のものを見るに付け思うのは、スポーツっていうのは、オリンピックのためだけにあるのかという根本的な疑問である。やってる側(選手と協会)は、一番権威がある大会で、より注目される為の手段としてメダル獲得ということになるのだが、客観的に見て、それぞれのスポーツが注目され普及される必要性はないと思うのだ(結果的に普及されたという分には何の文句はない)。原点は、自分が好きで始めて、結果的に一番上と思われる大会を目指すということだけだろう。協会としては、注目されれば権益も拡大し、いろんな旨みも生じるので野心を持つ。選手はスターになりたい。要するに、権威と金がほしいだけなのを、感動と言う美名で覆ってるのが今のスポーツ界なのだと。柔道の不祥事だって、権威をもった協会がやりたい放題でやった結果で、そこには柔道の精神などと言うのは全くない。レスリングだって、競技がすばらしいわけではなく、メダルを獲る事実それだけがほしいのだ。見る側がオリンピックを最高峰と思い、メダルに一喜一憂してる限りこの状況は変らない。いい加減、オリンピック症候群から脱してほしい。

コメント

自然の楽しみについて

2013年05月29日 | Weblog

 

毎年のことなのだが、今年も庭ではナミテントウムシが発生した。確認すると(こういう場合ブログは便利)、時期的には去年とほぼ一緒だった。ただ、その数は大分少ない。原因は、餌となるアブラムシの数が少ないということと思われる。ざっと見て去年の四分の一くらいの感じだ。餌がない分共食いが多く見られたというのも今年の特徴。元々共食いの習性が強いというのは今回初めて知ったのだが、観察しているといろいろ面白い発見があるのはこの手のものの楽しみの一つである。

それにしても、毎年同じようなことをしていてよく飽きないものであるのだが、ここが大事で、同じようなことをしていると思われても実は同じではないということだ。自然は、一見同じように見えるのだが、常に変化している。同じことは二度とないのである(本当は自然に限らずだが)。だから、自然相手だとその変化している部分が見えるかどうかが重要となる。差異が楽しめれば、自然は楽しさの宝庫であるのだ。と、何だか教科書にも載ってそうな文章を書いてしまった。

コメント

リーダーの資質

2013年05月28日 | Weblog

 

橋下徹の日本維新の会は、東国原辺りが加入した時点で勢いが半減して、石原が合流して完全に流れは止まったと思う。そして今回の発言。内容云々と言うより、自分の発言がどう捉えられるのかというところにあまりに鈍感というのが、リーダーの資質に欠けると見なされているのではないだろうか。元々海外では、思想的に自民の最右翼と見られているふしがあるし、日本でもその辺りの思想的な部分(曖昧なイメージなのだが)に危険を感じている人も多い。理念が見えない、と見られているのだ。今一つ信用できないしかも危険というイメージは政治家としては駄目だろう(他も似たようなものだろうが、はっきり色々言うのでストレートな反応を呼ぶ)。実際、今回の内容は、そんなにひどいものではないと思う。現実的な話をしただけとも言えるが、表面上のきれいごとの世界の常識からすれば常識はずれだったのだ。いずれにしろ、勢いはとっくにないので復活するのは難しい。結局、一番喜んでるのは安倍ちゃんという図式か。

 

コメント

ラッキーナンバー1000

2013年05月27日 | Weblog

 

昨日、スーパーで買い物をすると、支払額がジャスト1000円となった。5品の総計だ。買い物をするときは、支払額と言うのは大まかに計算して財布から出す用意をしておく。今回の場合は、1100円くらいかと気構えていた。そしてレジの数字を見ていると、きれいに1000と表示された。レジのおばちゃんも一瞬驚いたように見えた。後で、こういうケースってどのくらいあるのか聞いておけばよかった、と思ったのだが、単にキリのいい数字が出ただけのことで特別どうってことのないとも言えるし、何となく目出度いような出来事のような気もするし、こうしてブログのネタにもなるしで、日常の中の変化球としての意味はあったのである。しかも今回のケースで特筆すべき点は(徐々に大袈裟になってきた)、本来は1002円だったのが、買い物袋持参で2円割引になったところだ。つまり、合わせ技で一本となったわけで、買い物袋持参ゆえの結果だったのだ。

ところでこの買い物袋だが、実はもう十何年も前から使っている。エコがどうのと言われる前からなのだが、これには理由がある。単純に、一杯詰め込んでも大丈夫だからだ。使っているのはLLbeanのトートバッグで、ネット通販が生まれるずっと前に、海外通販で買ったものだ。兎に角丈夫で、この商品に関してはLLbeanにも満足している(他では何だこりゃというのも結構あった)。考えてみると、今はネット通販で、通販にはすっかりお世話になっているのだが、その前から通販そのものはやっていたわけである。基本的に通販が好きなのか?と改めて思ってしまった。

コメント

CL決勝 蝶椿事

2013年05月26日 | Weblog

 

リアルタイムでCL決勝、バイエルン対ドルトムントを見た。一応ドルトムントを応援。前半はドルトムントが押していたが、後半に入ると疲れも出てきて、バイエルンに最終ラインを破られる機会が増え、ロッベンもいい動きでこれはまずいと思っていたら、いいアシストをし得点され、決勝点も、最後までキレが衰えなかったロッベンに決められてしまった。ドリブルでごり押しのイメージが強かったロッベンだが、こんなに鋭い飛び出しが出来る選手だったんだ。ドルトムントの選手は相当悔しそうで泣いてる選手もいた、残念。

話はガラッと変るが、先日(5月21日記事)、車のボンネットに「ミヤマカラスシジミ」(シジミ蝶)が止まっていたという椿事があったばかりのだが、近くでこれまた同じような椿事があったことを近所のおじさんというかお爺さん(80代)に聞いた。同じ町内の駐車場のタンポポに、「ヒメギフチョウ」が止まっていたというのだ。捕まえて標本にしたというのだから、本当なのだろう。それにそのお爺さんは元々頭はしっかりしている人で(理科系)、ぼけたことをいうような人ではないし、今でもスジボソヤマキチョウとヤマキチョウの違いを直ぐ言えるわけだからその事実は信用できる(今まで蝶に興味があるとは知らなかったが)。蓼科まで行ってやっと観察できるヒメギフチョウが、こんな近くで発見されるとは(ミヤマカラスシジミのいた場所から50メートル)。まさか、近所に潜んでいるマニアが密かに育て羽化させたものとか?これは可能性としてはありうる。しかし、飽くまでも自然現象とすると、一番考えられるのは風に飛ばされてというものだ。海外から偶に飛ばされてくるのもいるくらいだから、これもありうるが、ミヤマカラスシジミにしろヒメギフチョウにしろどちらも飛翔能力は高いとはいえない。いずれにしろ蝶関係で、半径五十メートルの中での椿事二つと言うのは特異な現象である。

 

注:写真(上)のヒメギフチョウは、今年はゲットしてないので去年のものを使いまわし。

コメント

ハムサンド

2013年05月25日 | 食べ物

 

サンドイッチで好きなのはハムサンドなのだが、所謂コンビニあたりで売っている食パンにボンレスハムを挟んだマヨネーズ味のあれではなく、ジャンボンサンドイッチという、バゲットにバターを塗ってハムを挟んだだけのパリのcafeで普通に出されるあれの方である。昨日の「パリで逢いましょう」(再放送)を見ていたら、総菜屋でハム(豚の骨付き腿そのもの)を切ってるシーンがあり、そんなことを思い出したのだ。ただこのサンド、具がハムだけの超シンプルなので、それぞれの素材が美味くないと全く美味くならない。バゲット、ハム、バターそれぞれがちゃんとしてないと駄目なのだ。以前、バゲット、バターはまともで、ハムだけをスーパーで売ってるものを使い食べたことがあるが、ハムのおかげですっかり安っぽい味となってしまった。逆に、ハムはいいものを使い(100グラム600円以上する)、食パンでトーストサンドを食べたことがあるが、この場合は、ハムは普通の市販のボンレス(100グラム100円くらい?)で充分だと思った。いいハムの効果が半減されたのであった。これらのことから考えられるのは、バゲットを使ったサンドの場合は、使う素材の質が問われるということである。

で、ハムサンドのハムだが、なかなか100グラム600円以上のものを買う気にはなれないというのが普通ではないだろうか。しかし、どうせ食べるのなら本物の方がいい、というのが年に一二回(十二ではない)あり、そういう時はそんなハムを買うのである。ところが、田舎ではなかなか売ってる所がない。手作りロースハムを売ってる工房のような店はよくあるが、ロースハムではなくハム(腿)がほしいのだ(日本のボンレスハムは似て非なるもの)。以前、そういう工房で腿のハムがほしいということを言ったことがあるが、どうも作る本人がロースハムがベストと思っているようなフシがあり、日本じゃそういうことかと思ったことがある。腿をそのまま成形した、増量剤、アミノ酸、薫煙液、を使ってない、塩のみでちゃんと薫煙したハムがほしいのだ(発色剤は許容範囲)。

 

コメント

カンヌについて

2013年05月24日 | 映画

 

三池崇史「悪の教典」を見る。過剰な演出が特徴の監督だが、いい具合に抑え目になると「十三人の刺客」のように結構面白いものもある。今回の「悪の教典」は、終盤に一気に本領発揮となるのだが、その描写が過剰ではあるのだがむしろ単調に感じ、全体を通じての印象も単調で面白くなかったというのが正直な所だ。前半の思わせぶりな所は、園子温を思い起こさせた。

その監督、今現在はカンヌに「藁の楯」を持って乗り込んでいるようだ。その様子をテレビで見たが、出演している松嶋奈々子も一緒にフラッシュを浴びていてじっくり見てしまったが、何だか作り物のような顔で気色悪かった。凹凸のない顔なので、まるで何かの仮面を付けているように感じたのだ。しかし、一応日本では美人と言うことになっている、のだろう。が、個人的には全く理解できない所だ。

と、そんな女優のことはどうでもいいのだが、歴代のグランプリ作品を振り返ってみると、日本人のでは、1997年の今村昌平の「うなぎ」が最後の受賞作品であった。それほど良いとも思えなかったが、このあたりに、アカデミー賞とは一線を画しているというカンヌの姿勢は表れている。他のグランプリ(パルムドール)作品についても見てみたが、実際この十年の作品で見たのは、ケン.ローチの「麦の穂をゆらす風」一作品だけだった。結局、アカデミー賞も同じだが、グランプリを取ったというのが見る動機にはなっていないというわけなのだ。それではと、ヴェネチア、ベルリンとそれぞれの過去十年の受賞作品を見てみれば、どれも似たような状況で、何だかんだ言っても、アカデミー賞の方が見てるのが多かったという事実が判っただけだった。悔しいが、これも映画会社の力関係が個人の見方に影響しているということなのだろう。

コメント

試食会

2013年05月23日 | 食べ物

 

昨日は、T君に便乗して輸入食材試食会に行ってきた。ワイン業者も幾つか来ていて、フランスものイタリアものと8種類ほどを試飲した。ついでにオリーブオイルも試飲。イタリア人がオリーブオイルを飲んでいるのを見るが、それを真似たのだが、あまり美味しいとは思えなかった。ただ、マンダリンを一緒に絞ったオリーブオイルなどもあり、面白いものを味見できたのはよかった。しかも、そのイタリアワインの隣には、BIOチーズ専門のチーズコーナーがあり、そのチーズをおつまみにしながら隣のイタリアワイン(カラブリア州の)を昼間から飲む、しかもワイン担当はイタリア女性(日本語がペラペラで美人)と、あまりにシチュエイションが理想的で、本当T君にはいい経験をさせてもらった。チーズは結局全て試食した。その後は、他のイタリアコーナー(こっちは陽気なイタリア野郎)で、ミラノサラミ、鴨、ピスタチオ入りモルタデッラ(ソーセージ)にモッツアレラと試食してすっかりご機嫌の昼のひと時となった。

コメント

何故だ こんなところにミヤマカラスシジミ

2013年05月21日 | 生き物 自然

 

本日は撮れたて超新鮮な生きのいい写真。しかも、えっと思わずにはいられない興奮の写真なのだ。知らない人からすれば、何だ唯の蝶ではないかということになるのだが、知ってる人からすれば(一万人のうち一人くらいはいるかも知れない)オオーッとなること請け合い。

この地味な蝶は、ミヤマカラスシジミと言って、林などにいる蝶で生息地も局地的、見ようと思っても簡単に見られる蝶ではないのだ。実際、カメラを持ってから出会ったのは今日でやっと二度目。前回は、勿論山の中での偶然の出会い、しかもその時の写真は完全なるピンボケだった。それがあろうことか、本日、自分の車のボンネットにおわせられたのだ。最初見たときは、てっきりコツバメ(この時期多く発生する春のシジミ蝶で、主に山方面だがここらにいても不思議ではない)かと思い、まあコツバメでもこんなところにいるのは珍しいから撮ろうとなったのだが、近付くとあまり見かけないカラスシジミ系の模様(カラスシジミとミヤマカラスシジミがいる)ではないか。一気に興奮度は増す。こんな所に何故、しかも発生時期がいやに早い(7月くらい)。疑問は尽きないが、兎に角目の前にある現実は揺ぎ無い。まずい!車が来る(普通だと蝶は飛んでいく)。しかし、このミヤマカラスシジミは全く動じない。まずい!女子高校生が来る。しかし、ここでも全く動じない。というか、ちょっと鈍感でさえある。羽化直後の新鮮な個体なので、まだ飛翔力が弱いのか。おかげで、じっくり撮影できたと言うわけである。

コメント (2)

人の味覚は千差万別

2013年05月20日 | 食べ物

 

昨日のテレビで、「こんな所に行列ができる店」特集、のような番組をやっていた。色んな切り口でやらないとグルメ番組も続かない、ということは置いといて、他に見たいものがなかったので見てしまったわけだが、そこで紹介されたあるパン屋の人気商品にはちょっとびっくりした。サラダパンと言うもので、そのサラダの正体が思わずウえっとなるものだったのだ。それは沢庵の千切りとマヨネーズを和えただけのもの。見ただけで絶対食べたくないものなのだが、これが受けているという。わざわざこれを目当てに買いに来るらしいのだ。こうなるともう異次元の世界の話である。

基本的に、マヨネーズ味のサンドイッチそのものがあまり好きではない身からすると(ツナなどには合うと思うが、見た限り、使っていたマヨネーズは業務用の黄身の少ないもののようだった)、アンビリーバボーである。多分、沢庵も甘口のよくスーパー辺りで売ってるものだろう。そんな沢庵自体も好きではないから、美味しいと思う確率は0パーセントである。だがしかし、美味しいと思っている人がいる事実は現実のものなのだ。尤も、こんな極端な例はあまりないが、日日同じような経験はしている。そういうものを目の当たりにすると、人の味覚は千差万別だ、と思うしかないのだが、心の中では味覚音痴も甚だしいと思っているのである。

コメント

腐ったビオトープ

2013年05月19日 | 生き物 自然

 

放置していた、水質が一夜にして悪化したビオトープは、一向によくなる兆しはなく単なる腐った水と化してしまった。完全に悪臭を発するどぶ状態である。ミジンコの姿も見えなくなり、ミズムシでさえ元気がない。オオタニシは窒息寸前の瀕死状態で、慌ててビオトープアネックスに移動した。本当に死んでるのかと思ったが、どうやら生きているようでほっとした。残っていたヒメダカは窒息死(多分)。オオシオカラトンボのヤゴは餌となるミジンコがいなくなり元気がない。そんな中、ヤンマ系のヤゴだけは元気で、濁った水のなかから、神秘的な蛍光色のような黄緑色の光を発していた。要するに脱皮していたのだが(全部で十何回するらしい)、脱皮直後は黄緑色で、それが夜の明かりに照らされていたわけである。ヤンマ系のヤゴにとっては、シオカラのヤゴも餌となるので、こんな状態の水でも大丈夫なようだ。

しかし、やはりこのままの状態で放置するわけにはいかない。これでは死のビオトープである。大きさのあるビオトープであれば、複雑な生態系によるそこそこの回復力によって、ある程度の水質を維持することはできるのだろうが、こんな一メートル四方もない水溜りでは、単純なメカニズムが働き、解り易い腐るという現象が起こるのだろう。今回で、手入れをしないと水質は維持できないということがはっきり分かった。と言うわけで、底のヘドロと悪化した水を捨てて、新しい水を注入した。これで、水質が戻るかどうかはまだ分からない。ひょっとすると、もっと大掛かりな清掃が必要かもしれない。

コメント

冷やし中華の謎

2013年05月18日 | 食べ物

 

冷やし中華は、凄く旨いというものではないが、ある時期になると決まって食べたくなる食べ物だ。ただ、店で食べると、見た割、味の割にはちょっと高いという印象がある。醤油と酢をあわせただけのタレと、中華麵、具が胡瓜、錦糸卵、ハム或いはチャーシュー程度の割には、と思うのだ。当然流れとしては、店で食べるよりは自分で作った方がいいということになる。そこで始めのころは、タレ付き生めんを買って作った。これだけでも簡単に、店の味と大して違わないものが食べられる。しかも店の値段の十分の一くらい。乗せる具によって原価は増えるが、具無しではこの程度だ。

ただこのタレだが、一袋使うと味が濃すぎるのだ。そしてこの手のものに付きものの、色んな添加物が満載。それだったらタレも自分で作ればいいということになって、自分で作るようになった。醤油、ごま油、砂糖、水、酢、材料はこれだけだ。基本の配合はあるが、濃さなどを自分好みに調整して混ぜるだけ。実に簡単である。要は中華風ドレッシングだ。食べたいときに混ぜ合わせればいいのだから。量は多めになるので残りは取って置けばいい。そうすればいつでも使える。しかし、タレを自分で作ると、その分更に原価が安くなるかと言うとそうはいかない。ごま油、醤油、酢をそれぞれ良いものにすればそこそこいってしまうが、それでも店で食べるよりは五分の一くらいであがる。具を入れて四分の一から三分の一といったところか。

と、ここで考えた。店の値段を700円として、三分の一だったら210円だ。自分で作った場合の原価がほぼそのくらいしたことからすれば、この700円と言う値付けはそれほどおかしいことではないと言える。となると、冷やし中華が高いという印象を持たれる原因は、原価と言うよりその簡単さにあるのではないか。手間がかかってないという印象が強いのだ。そこで更に考えた。例えばニース風サラダだったら1000円でも別に珍しいことではない。簡単さにおいては大差ないが、片やお洒落、片や高っ、世の中イメージの差で印象は様々である。

 

 

コメント

蓼科の春 ②

2013年05月17日 | Weblog

昨日の続き

ウスバサイシンのあるところから更に山の上の方に歩いていく。初めて通る道だ。それにしても天気がいい割には蝶は飛んでいない。今日は外れ日なのかもしれない。条件が良くても何故かいないというのは偶にある。当然凄い当たり日というのもあるが、当たり日の翌日はさっぱりだったりと、こればかりは運のようなものである。林を抜ける道を進んでいくと、やっと一頭のヒメギフチョウを目撃した。それは、目の前を通り、林の中を抜けてあっという間に消えた行った。結局、目撃したのはこの一頭だけだった。他の蝶すら飛んでないのだから今日はこれまでだろう。

 

 

ちょっと物足りないので、場所を移動した。

 

 

八ヶ岳が穏やかな姿を見せている。移動先はヒメシロチョウという、矢張りこの時期に見られる、昔は普通にいたのだが今や希少の、白い蝶がいるところ。現地に到着すると、早速白い影が。発生地を動かないので、その時期発生地に行けば大体見られる。ところがこの蝶、なかなか止まらないのだ。モンシロチョウなども忙しないのだが、同じような習性を持っているのかもしれない。ヒメシロチョウがあまりに止まらないので周辺をを観察すると、これも羽化したばかりの本日二頭目のトンボ、シオヤトンボが止まっていた。このトンボもこの時期ならではのもの。成熟するとオスは塩をふいてシオカラトンボのようになる。

 

 

そして、再び発生地に戻ると、やっと一頭のヒメシロが食草のツルフジバカマに止まって、如何にも産卵なするようなそぶりを見せた。直ぐさま撮影体勢に入る。暫く止まっていたので充分に撮ることはできた。ただ、この産卵行動は結局シミュレーションのようであった。こういった擬似行為を蝶はよくするのである。

 

 

 

コメント

蓼科の春

2013年05月16日 | 生き物 自然

 

先週に引き続き蓼科。天気は前回とはうって変わってぽかぽか陽気。ただ、風は強い。そして、いつものコースを歩いていく。前回は僅かばかり顔を出していただけのウスバサイシン(ヒメギフチョウの食草)も、大分大きくなってきた。それに、数が例年より多い気がする。去年まではぽつんぽつんという状態だったのだが、今年は結構まとまって生えている。こういうのは、ちょっとした気候条件の変化で起こるものなのだろうか。しかしウスバサイシンは多くてもヒメギフチョウの姿はない。今日の条件だと飛んでてもいいはずなのだが、風が影響してるのか。それでも葉の裏を確認していくと、幾つかの葉には卵が産みつけられていた。間違いなく今年も成虫は飛んでいた。結果的には産み付けられた葉も、去年より多いようだ。

 

 

カゲロウも飛び出した。

 

 

今年初のトンボも飛び出した。羽化直後なので同定ができない。サナエのどれかだと思うが。

 

 

植物も、この時期ならではのものが至るところに顔を出している。

 

 

いまの時期が、歩くのには一番気持ちがいい。人も少ないし、汗もさほどかかないしで。

 

 

つづく

コメント