ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

再びtwitter

2010年01月31日 | Weblog


なにも知らずに批判してもということで、
例のtwitterをちょっと体験してみた。ミク
シィと違い、紹介がどうのと面倒くさい手
続きはないので(登録すると煩わしそうな
ので結局ミクシィはやらなかった)気軽に
体験ができる。で、いくつか見てみたのだ
が、結論としては、やる前から予想してい
た一体なにが面白いのか、ということしか
見つけられなかった。所謂チャットと何が
違うのか。元々そういうのが好きな人にとっ
ては多分楽しいのだろうということは想像
できる。しかし、何か新しいすばらしいも
のという風にはとても受け取れない。世間
話をインターネットを通してしてるだけだ
ろう、としか思えないのだが、その有効性
を主張する人たちは、普段絶対知り合えな
い人から絶対知り得ない情報を受け取るこ
とができるなどと言うのかもしれない。そ
ういう可能性は確かにないことはないが、
それはtwitterのみが持ってる可能性でもな
い。

とまあ、とやかく言うことはできる、がこ
れは、好きな人が好きで楽しんでやってれ
ば良いだけのことだった。別に何か害があ
るわけでもないし。ひょっとしてそういう
もので楽しい人が羨ましいのか、とふと自
分自信に疑問に思うこともあるが、そうやっ
て考えると、子供の時も仲良しサークルに
はすんなり溶け込めない自分がいた。要す
るにこれは体質の問題だ。最早、宿命みた
いなものだろう。
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アバターについて

2010年01月30日 | 映画


それにしても「アバター」、強い。「タイ
タニック」の記録をあっさり抜いてしまっ
た。メガヒットということになるのだろう
が、そんな世間的な高評価には関係なく個
人的な評価が変わることはない。ワースト
に入ってもベストに入ることは絶対ない。
技術は凄いし確かに映像もよく出来ている。
見世物的要素が映画の面白さの大きな部分
である、という考え方からすればこの映画
はそれらの条件を満たしている、のだろう。
如何にも本当っぽい想像の世界、それを具
現化している、と多くの人は受け取り凄い
という反応になっているのだろうが、これ
は、テーマパークなどの仮想現実体験装置
と同じことではないか。映画という虚構を、
さも現実のごとく体験させることが果たし
て映画的体験ということになるのだろうか、
と思うが、大勢はアバター寄りの、想像の
世界なのだが実は想像力を必要としないこ
んな映画を求めるわけだ。スターウォーズ
が公開された時は、確かに凄いと思う自分
がいたが、全てがCGでできてしまうと分かっ
てしまうと凄いというのはCGに対してで、
映画に対してではなくなっている。と、こ
んなことを思うのは極々少数派なのであろ
う。しかし、しつこいようだが、アバター
が全く面白くなかったのは紛れもない事実
なのだ。
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cavaと看板披露

2010年01月29日 | Weblog


T君と酒屋に行った時、T君も仕入れたスパー
クリングワイン、cavaをついでにこちらも
購入した。「エルブジ」御用達のcavaとい
う惹句についその気になった。どんな味な
のか興味が湧いてしまったのだ。しかし、
元々はcava、シャンパーニュ方式とはいえ
物凄いものというほどのレベルではない。
値段だって1000円台、本当はその安さに釣
られただけと言っても良い。一般的なcava
の値段がそんなものだし、そこに「エルブ
ジ」ブランドが加わっただけの話だ。

で、興味津々で飲んでみたのだが、これが
また見事に美味くない。一般的なcavaは、
値段の割には美味く、値段の差ほどシャン
パーニュとの違いがないというものだが、
その一般的cavaと比べても明らかに美味く
ないのだ。シャンパーニュ特有のアロマが
ないし、まろやかさもない。一日経った安
い白ワインの香りがする。ワインと比べれ
ば味の変化がなく、安心して飲めるのがシャ
ンパーニュ系だが、これに関しては、何か
保存状態に問題があったか他の理由が考え
られる。ひょっとしたら、そういう理由で
安く流通しているのかもしれない。今度
酒屋に行った時主人に報告しなければ。ワ
インの味が分からなくなってきたとは言え、
この判定に関しては自信ある。たまたまこ
の一本がというのは考えられないだろう。

そう言えば、T君と酒類を購入した帰り現場
で休んでいると、無料広告の件で(開店の)
最近知り合ったという世話好きおばさんが
やって来た。そこで、その広告に使う写真
がほしいということになり、たまたまいた
私がそのデータを送ることになった。じゃ
あ看板を取り付け無くてはと、以前に作っ
ておいた看板を取り付けることになった。
それが本日の写真。描いただけのように見
えるが、字の部分はちゃんと彫ってあるの
だ(下のle cafe denudeという文字も)。
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1月27日

2010年01月28日 | Weblog


前日は事故寸前だったが、翌日はパンクで
ある。走り出して数百メートル行ったとこ
ろで、急にハンドルが右に取られどこかお
かしいと思った、というより、過去なんど
も経験した感覚なのですぐにパンクと分かっ
た。丁度駐車場があったので、そこに止め
タイヤ交換の作業に取り掛かる。と如何に
も素早い対応をしたように書いたが、本当
はうんざりした気持ちで、しかもまだ外は
寒く(その時点でマイナス3°くらい)、い
きなり寒空の中の作業か、と心の中でブツ
ブツ呟きながらのものとなった。実際の作
業も、ジャッキの位置が高すぎてタイヤに
木をかませ高くしないと入れられないとい
う余計な工程もあり、決してスムーズなも
のではなかったが、まあ昔に比べれば早く
終了。

その後、ここのところ毎週だがカフェ現場
に。頼まれていたナイフ、フォーク(ビス
トロで使いそうなレトロなデザインの)を
持っていったのだ。ところがT君は現場に
まだいなかった。連絡すると、銀行員との
約束があり、その待の状態だった。まあ盗
られることもないだろうと、外に置いてあっ
た簡易郵便ボックス(唯の段ボール箱だが)
にそれらを入れた。結構重かったのでそれ
以上持ち運ぶ気はなかった。で、ここで一
旦現場を離れたのだが、結局その後、再び
T君と例の酒屋にワインを買いに行くことに
なった。というのは、T君は違うルートで安
い赤ワインを仕入れていて、その味を確認
して欲しいと言ってきたのだ。店に置いて
あるのでまた行かないといけないというこ
とだし、やるときにやらないとなかなかで
きない。

というわけで、その赤ワインを試飲する。
ボルドーだが、飲んでみると、これが予想
以上にまずい。香りはまあまあなのだが、
渋い苦い、しかしこくはないというひどい
ものでこりゃあ駄目だと、ワイン屋に行く
ことになったのだ。どう考えても、在庫処
分の安売り不味ワインである。考えてみる
と、ボルドーの安ワインで飲めるものに当
たった記憶がない。残りのワインは、料理
用に使うしかなさそうだ。

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事故寸前

2010年01月27日 | Weblog



昨日の夜は寸前のところで事故に遭うとこ
ろだった。こちらがT字路を直進してたと
き、突然右折する車が迫ってきたのだ。一
瞬なにが起こったか分からなかった。とい
うのは、向こうの車(こちらに迫ってきた
当然優先ではない方の車)は、全く止まる
気配がなく、まるでこちらの車の存在がな
いかの如くの態度だったのだ。多分、気づ
いてなかったと思う、右ばかりに気を取ら
れていて。あまりに大胆に迫ってくる車に
こちらは左によけ停止するしかなかった。
幸運だったのは、左側に避けるだけの幅が
あったことだ。ぶつかるまでの差は数セン
チだった。相手は、そのまま何事もなかっ
たように走り去った。ひょっとして最後ま
でこちらの存在に気がつかなかったか。誰
が乗ってたのか暗くて確認できなかったが、
車種からすると、年寄りかおばさんという
のが推測できる。それにしても、何でこち
らがこんなにどきどきしないといけないの
か。しかし、ぶつかるときはこんなもので
あろう。大体が不注意であるから。危ない
危ない、自分も気を付けねば。
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ビュトール「心変わり」

2010年01月26日 | 芸術


ビュトールの「心変わり」をやっと読了し
た。随分長い道のりだったので確認してみ
ると、去年の八月の時点で残り100ページ
という状況であった。ということは、100ペ
ージ読むのに4ヶ月以上かかったというこ
とになる。これは、今までの記録かもしれ
ない。しかし、普通はこれだけ空くと大体
は放棄という事になると思う。心当たりの
あるのは「ユリシーズ」。あれはもう、数
年そういう状態である。では今回は何が違っ
ていたのだろうか。

一番大事なのは、基本的に面白いと思って
いるかどうか。これに関しては「心変わり」
に対して心変わりはなかった。後は、この
小説の特殊な部分とも言える個性に理由が
ある。まず登場人物が三人ほどで、これは固
有名詞が与えられているという程度の意味
で、実質は主人公の独白のみで成り立って
いるといって良い。しかもその全てがパリ
発ローマ行きの列車内の出来事(殆は主人
公の想像)。つまり、人間関係が複雑で誰
が誰だか分からなくなるということはなく、
展開がどうなるのかという物語的な起承転
結もないので、いわゆる筋書きが分からな
くなるという、一般的な小説的ポイントは
全く関係ないので、時間が空いたところで
訳が分からなくなるということは一切ない
のだ。これが、この小説の特殊性だ。

となると、そんなものが果たして面白いか
ということになるが、面白いんだからしょ
うがない。延々と繰り返される同じような
ことが、徐々に変奏していく世界を体験す
る面白さ、物語の面白さしか理解できない
人にとっては多分苦痛以外のなにものでも
ないだろうが、個人的には小説の面白さは
こういう世界にこそあると思っている。わ
くわくするという感覚だけが面白さではな
いのだ。
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つぶやきの時代

2010年01月25日 | Weblog


最近良く聞くtwitter、そんなに凄いものな
のだろうか。ミクシイとかあのてのものも、
何だか閉鎖的なサークル活動という感じで
好きになれないが、今回のtwitterも、つ
ぶやきが載るだけのこと以上の、何かすば
らしいことでもあるのだろうか。もしそれ
だけのことであるなら、携帯で絶えずやり
とりしてないと不安という、いうなれば依
存症の人間の新たなツール以上の意味は見
いだせないのだが。大体、他人のつぶやき
なんかそんなに見たいのか、と言いたいと
ころだが、ブログもそんな面があるからそ
の点は似たようなものかもしれない。広め
たい人間からすると、ブログの進化型、ミ
クシイ(固有名詞じゃなくSNSと言った方が
良いのか)との融合、新たなコミュニケー
ションツールとか何とか言うんだろう。個
人的には、絶えず垂れ流される他人のつぶ
やきなんて全く見たいと思わないし、呟き
たいとも思わない。
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チーズの話

2010年01月24日 | 食べ物


今朝はマイナス5.5°、この時期にすると大
した寒さではないが、寒いことに変わりは
ない。しかし、今年はまだ雪掻きをするほ
ど雪は降っていない。カマキリ予報の5セン
チは、今のところ当たっている。このまま
行けば良いが、一番積もるのは、2月辺りの
大雪だから全く油断はできない。

甥っ子が、珍しいチーズを買って持ってき
た。カマンベールなのだが、それだけだっ
たらむしろありふれたものになるが、その
カマンベールをカルヴァドス(リンゴの蒸
留酒)で洗ったというウォッシュタイプの
カマンベールだったのだ。マール(粕取り
ブランデー)で洗ったものなどは食べたこ
とがあるが、カルヴァドスは初めてだった。
一般的にアルコールで洗ったチーズは、酒
粕のような風味と、甘い果実のような香り
が付加されるが、果たして今回のカマンベ
ールもそうだった。甥っ子は、この味は駄
目だ言っていたが、私もこの手のタイプは
あまり好きではない。チーズに甘い香りは
いらないのである、というよりチーズ以外
の香りがつくのは、総じて好きではないの
だ。だから、香草をまぶしたやつや、葉っ
ぱで包んだやつなど、どれも好きではない。
つまり、発酵熟成以外の風味はいらないの
である。

そう言えば、この前T君からほぼ地元産(八
ヶ岳の麓)の青カビチーズをもらったのだ
が、日本製のチーズで久しぶりに美味しい
と思えるものに出会った瞬間となった。ちゃ
んと青カビチーズの味で、スーパーでよく
見かける北欧産の全く美味くない青カビチー
ズとは違い、フランスのブルードーヴェル
ニュ位の味だった。これだったら充分であ
る。地元産を見直す出来事となった。
コメント

アストレとセラドン

2010年01月23日 | 映画


エリック・ロメールの「我が至上の愛.ア
ストレとセラドン」を見る。「グレースと
公爵」と同じく、彼の多くの作品が現代劇
ではあるがこれは史劇。しかも、「グレー
スと公爵」のような歴史的事実に基づいた
ものではなく、同じく彼の作品「聖杯伝説」
のような寓話的神話的な世界の話である。
だから、他の作品に見られるような、饒舌な
会話による下世話なやりとりに思わずクスっ
という場面はない。最後まで牧歌的な空気
に包まれ、一つの純愛物語として完結する。
ちょっとストローブ=ユイレの「アンティ
ゴネー」を思い出した。

愛の物語を、ずっと追い求めてきたロメー
ルの終着点がこの映画か、と思うと特別な
感慨が湧いてくるが、好きかと問われれば、
他の作品のほうが遥かに好きと言わざるえ
ない。ロメールの過去の作品の集大成とい
うより純化させたものがこの作品なのか、と
いう気もするし、一つの遺言と考えられな
くもないし、その辺のところは、アルトマ
ンが「今宵、フィッツジェラルド劇場で」を
残したのに近いものがある。いずれにしろ
遺作なので、このDVDは大事にしたい。ゲ
ロゲロ少年Yは、確か公開時に見に行きいた
く感激していたが、一体どこに感激したのか
もう一度聞いてみないといけない。
コメント

スラムドッグ・ミリオネア

2010年01月22日 | 映画

レンタルの「スラムドッグ・ミリオネア」を
見る。知らなかったのだが、監督のダニー・
ボイルという人は、「シャロウ.グレイブ」
「トレインスポッティング」「普通じゃない」
を撮った監督だったのだ。この三作はなか
なか面白い作品で、「トレインスポッティ
ング」はあまりに有名なので今更なのだが、
他の二作品もB級的な香りがする、小気味
の良い娯楽作で、見ても損のないものだっ
た。脚本がしっかりしているのが、その共
通するところだ。

で、今回の「スラムドッグ・ミリオネア」だ
が、インドの現実を盛り込みながら娯楽作品
として上手くまとめているのは確かで、ア
カデミー賞受賞という事実からも、その分
かりやすさもあり多くの人に受け入れられ
たということは間違いない。しかし個人的
には、決して年間マイベストテンに入るよ
うな映画ではなかった。むしろ過去のB級
的な映画のほうが好きだし、映画としても
良かったと思う。この手の監督の良さが生
きるのは大作ではなく、予算の限りのある
B級映画である(と敢えて断言)。大作とな
ると、どうしても冒険がなくなり、結果、
万人受けする類型的な娯楽作品になるのは
不可避のようだ。興行的に考えたら、それ
こそが映画の成功なのだから当たり前とい
えば当たり前なのだが。

というわけで、「スラムドッグ・ミリオネ
ア」、暇つぶしに見るには最適だが、決し
て、良い映画として記憶に残るようなもの
ではなかった。

追記
この映画も決して大作ではなく、低予算映
画ということらしい。ということは、問題
はあくまでも監督の姿勢ということか。ア
カデミー賞に対する色気がこれを撮らせた
と考えた方が良さそうだ。
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cafe メイキング8

2010年01月21日 | Weblog


今日はいきなり最低気温がプラス5.5°、昨
日がマイナス5°だからその差約10°、それ
にしても極端である。しかし、確かに暖かい
はずなのだがそれ程実感とし感じてないのが
残念である。このまま春に突入するわけでも
ないし。ただ「滝つぼビオトープの」の氷が
緩んだのは結構なことだ。

T君のカフェは、いよいよオープンが間近に迫
ってきた。いくつか提供する、使ってない椅
子やら傘立て(本来は傘立ではなく、自転車
屋で使ってた古いブリキ製の何か)などを持っ
ていく。前回とはうって変わって店内は暖か
い。気温のせいもあるが新しいストーブが入っ
たのが大きい。テーブルの天板も取り付けら
れていて、後は配置するだけの段になってい
たが、ちょっと天板が大きくないか、と思っ
た。しかも椅子に対して位置が上過ぎなよう
な気がしたが、大丈夫か。と、いくつか懸念
材料が、しかし、店主はT君、本人が決めたの
だからとやかく言うことでもない。こういう
ものに対しては、それぞれがそれぞれの好み
があり、しかも資金的な制約も加わるので、
理想通りには行かないものである。全てを整
えたときどうなってるか、それが問題だ。
コメント

1月18日

2010年01月19日 | 生き物 自然


小沢幹事長の献金問題、連日マスコミは大
騒ぎであるが、そんなに大した問題であろ
うか。特定の団体なり企業からの献金で口
利きしたとかそういうことなら徹底的に追
求して欲しいが、記載漏れとかその程度の
ことだろう(額は大きいが)。もっと悪質
なことは今まで自民党が相当やってるはず
なのに、何故か今までは動かず、今回急に
はりきる検察、本人ではないが恣意的なも
のを感じてしまう。

ここのところの寒さで「滝つぼビオトープ」
は完全に結氷、氷の厚さは2センチほどに達
していた。ただ、発泡スチロールを一部に
浮かべ、その部分だけは凍らないようにして
はいて、ちょっと確かめてみたら、効果を
発揮してそこだけは凍ってなかったので一
安心。流石に、底まで凍ったらヤゴにとっ
ても厳しすぎるだろう。

発泡スチロールは、20x30センチほどの大
きさで、そっと持ち上げると裏には「ミズ
ムシ」が100匹近く固まっていた。相変わら
ずの多さだ。「ミズムシ」にとってもやは
り氷よりはこっちの方が良いのだろう。し
かし「ミズムシ」は、ここに退避してるだけ
ではなく他にも氷の下に一杯いるから、一
体全部でどれほどいるのか想像もつかない。

そして発泡スチロールの下には、ヤゴが何
匹も同じように退避してきていた(相変わら
ずのオオシオカラトンボだが)。久しぶり
に見る姿であったが、終齢幼虫に達したと
思われるヤゴが6匹もいたのには驚いた。つ
まりこの6匹は、一昨年生まれて去年羽化せ
ず年を越した個体と考えられるのだ。こん
なところで二年も暮らすのだから、大した
ものである。同時に、これで冬でも観察で
きることが分かった。冬のお楽しみが増え
たわけだ、と言っても観察環境はあまりに
厳しすぎるが。
コメント

シードルとガレット

2010年01月18日 | 食べ物


今朝の最低気温はマイナス8.5、二日続けて
のマイナス10°越えはならず。

この前T君とワインショップに行った時、つ
いでに買ってきたシードルとそば粉のガレッ
トを食べる。自分で作ったものではないが、
シードルにガレット、完全に気分はブルター
ニュである。ガレットの中身が本場というわ
けに行かないのが残念だが。しかし、改めて
ガレットとシードルの相性を考えてみると、
すごく合うかというと、特別合うものである
とは思えない。シードルはシードルで好きな
人にとっては美味しいもので、ガレットはガ
レットで美味しい。二つ合わせると相乗効果
で美味さが4倍になるかというとそうでもない。
最近よく言われるマリアージュ、残念ながら
あまり感じたことはないのだ。

特にワインの世界で言われることだが、料理
とワインのマリアージュ、実感したことがな
いので何とも言えない。ワインの場合(一時
よく飲んでいた頃)、チーズとパンとワイン
その組み合わせが一番良かったのだが、これ
は言われるところのマリアージュというのと
はちょっと違い、それぞれがより美味しくな
る食べ方というより、それぞれの本来の味が
より楽しめるという組み合わせだったのだが、
今考えてみると、これも結局マリアージュと
いうことになるのか。兎に角、例えば、牡蠣
にシャンパンとかジビエにローヌとか実感し
た事がないのは事実である。

で、今回のシードルとガレットだが、合うと
いうより気分はブルターニュ、その気分が重
要なのではないかと思っている。まあ、それ
だけで些々やか楽しみを感じているのだから
それで良しである。
コメント

1月16日

2010年01月17日 | Weblog


ついにマイナス10度の壁を超えた。今朝の
気温はマイナス10.3。これで今年もノルマ
達成、というような気分である。やはりこ
のくらいの寒さになると、一段階ちがう感
じで、刺すような寒さという表現がぴった
りとくる。この寒さが三日程続くと御神渡
りの出現となるが、果たしてどうなるだろ
うか。

T君に、店で使うフォークとナイフを注文し
てくれと頼まれていた。T君は今時珍しい
インターネットに繋がってない環境に暮ら
している。パソコンはあるが、インターネッ
トはやってないのだ。そこで、何か欲しい
ものがあった時は、ネット販売の場合こち
らが頼まれるのだ。それが今回は、フォー
クとナイフだった。それぞれの小物でも、
お気に入りというのがある。そしてそれら
の多くは近くに売ってないという状況があ
る。だから、自ずとネットでという流れと
なるのだ。

その注文したナイフフォークだが、決して
高級品ではなく、大衆的なビストロ辺りで
使いそうなデザインのものを探して、何と
か見つけたものである。モノは到着したの
で、早速実物を拝見。確かに作りは良いも
のではないが、雰囲気はパリの普通のカフェ
ビストロで使いそうな感じのもの。本当は、
もっとペラペラなものを探していたのだが
それはなかったのだ。急遽、自分でも使お
うと、それぞれ二本は買うことにした。セッ
トで800円ほど。18セットはT君、2セットは
こちらということだ。
コメント

狩人の夜

2010年01月16日 | 映画


エリック・ロメールの遺作「我が至上の愛
~アストレとセラドン~」のDVDと一緒に
チャールズ.ロートンの「狩人の夜」も頼
んだのだが、この作品はチャールズロート
ンが監督したものの唯一のもので、常に幻
の傑作と言われていたものである。ヴィデオ
では持っていたが、DVDでも安く販売される
ようになったので今回注文したというわけ
だ。つまり、今はもう幻ではないというこ
となのだ。

特異なこの作品は、ジャンルで言えばサス
ペンス、あるいはサイコホラーということ
になるか。主役でもあるロバート.ミッチャ
ムの不気味な殺人者振りがたまらないが、
それだけならまるで「恐怖の岬」だが、特
異なと言ったその訳は、その恐怖を主題に
するよりは、不思議なファンタジーにして
しまった映画全体、監督のセンスにある。
殺人者がまるで童話の世界に紛れ込んだか
のような錯覚、現実感がふっと消える瞬間
が実に魅力的なのだ。ティム・バートンな
んかが近いかもしれない。ダークファンタ
ジーの先駆者、多分早すぎた監督であった
のだと思う。

冒頭の空からの俯瞰からカメラが徐々に地
上の人間に近づき、何かの現場らしき所に
行き着きそこが殺人現場であることが分か
るといった一連の映像、どこかで見たと思っ
たら、イーストウッドの「ミスティックリ
バー」の最初と同じだった。あれも傑作で
あったが、イーストウッド、この作品から
借りてきたのか。この最初の部分だけで、
すでに「狩人の夜」が傑作であることは約
束されたようなものであったが、普通真似
た方は駄目なのだが、イーストウッドの「ミ
スティック・リバー」も同じように傑作で
あったことはもはや奇跡としか言いようが
ない。いや、今回はイーストウッドではな
く、あくまでも本家であるチャールズロー
トンに感服するべきである。
コメント