ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

雨池は思ったより遠かった ムツアカネ天国編

2012年08月31日 | 生き物 自然

 

林の中の歩き辛い道は、突然整備された林道に合流した。こんな道あったんかい。車が通れる明るい砂利道で、そこを暫く行くと、いよいよ雨池に通じている道との合流点である。ここから再び木道だ。しかし、辺りは平坦で雨池が近い雰囲気である。

十分ほど歩くと、遂に到着。結局、峠からは小一時間ほどかかった。

雨池は見て判る通り、物凄く日当たりの良い池で、水源は名前の如く雨水。ここのところ雨が降っていないので大分少ないのではないだろうか。後、見慣れた池と違うところは、水生植物が殆んど見当たらない所である。流石標高2000メートル(峠より100メートルほど下がる)。早速水際まで行ってみる。長靴の本領発揮だ。徐々にムツアカネの数は増してきていたが、水際はすごいことになっていた。無数のムツアカネが産卵していて、その周りに更に多くのオスが飛び交っていたのだ。

例えば次の写真、一見何も写ってないように感じるが、

実際はこれだけの数のムツアカネが飛んでいるのである。

湖全体では、何千或いは万の単位かもしれない。昔の田んぼのアキアカネ状態だ。かと思えば未だに羽化直後のムツアカネもいた。

他のトンボと言えばオオルリボシヤンマが数頭だけで、ここは完全にムツアカネ天国だった。それではもう一度雨池の全貌を。

そして帰り。

ここで初めてここまでの距離を知った(ハングル表示もあるがそんなに韓国人多いのか?)。3キロもあったのか。後で知ったが一応70分コースということであった。そして再び林道に出る。珍しくというか個人的には初めてだったが、オオルリボシヤンマ(♂)が脇の植物に止まった。どうやら捕食した虫がでかくてそれを食べるためにのようだった。至近距離で見るのは、羽化直後のものを除けば初だ。そのくらい滅多に止まらないトンボなのだ。こうやって改めてみると綺麗なトンボである。

そして、またこの道を戻らなくてはいけないのだった。

 

 

 

 

 

 

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雨池は思ったより遠かった

2012年08月30日 | 生き物 自然

 

前から一寸気になっていた池に出かける。唯、そこは定点観察池のように気軽に行けるとこではなく、しかも生の情報がなく道中がどういう状態なのか、そして時間がどれほどかかるのかも分からない。何故かというと、そこは標高2100メートルほどのところにある池で、しかも人気スポットではないから。そこらの里山とはわけが違うと言うのはこの標高からして分かる。池の名前は雨池、場所は麦草峠という八ヶ岳の端を越える峠から入った所。反対側には白駒の池という割に有名な所があり、ここは峠の駐車場(有料)から歩いて15分ほどで気軽に行ける。原生林の中を歩くが、殆んど平坦で、サンダルでも大丈夫な簡単コース。多くは、車で来てさっと行ってさっと帰る観光客だ。森に囲まれ、一寸神秘的な池、しかもお気楽にいける(ここが大事)ので人気なのである。

さて雨池だ。実は、白駒の池の有料駐車場より茅野寄りにもう一つ駐車場があり、しかも無料。当然そこに止めるわけだが、雨池コースの入り口はその駐車場の直ぐ近くなのだ。現地に着いたのは、10時10分前くらい。すでに満車に近く、2台分しかスペースがなかった。ぎりぎりセーフ。ビーチサンダルを長靴に履き替え(最近は山を歩くときは車に常備の長靴)パーカーを羽織る。気温は20度弱といったところか。直射日光を浴びると暑いが日陰になると涼しい。ネットで確認した地図を思い浮かべ車道を峠に向かい歩いていくと、100メートルくらいの所に入り口があった。早速コースに突入。入って30メートルも行くと茶水の池という池があった。名前の通りの池だ。

 

 

早速ムツアカネがお出迎え。まずはメス。

 

 

次にオス。

 

 

黒いがこれでも赤トンボの仲間だ。アキアカネ、ナツアカネも多く、全体では四分の一くらいがムツアカネといった感じである。茶池から道は木道となった。

 

 

この道だったら楽勝である。霧が峰辺りと大差ない、とこの時点では思っていた。人気コースではないので、他に歩いている人はいない。静かである。そして、木道が終ると今度は笹原コース。これも楽勝だ。深いが、これだったら、蓼科辺りのコースと大差ない、とこの時点でも思っていた。

 

 

その笹原コースを抜けると、いきなり原生林に突入した。一気に暗くなり、しかも足元には石が多く歩き辛いことこの上ない。しかもアップダウンが続き、帰りのことを考えた一寸暗くなった。このコースが結構長く、一瞬この道で大丈夫かと思ったくらいだ。長靴で良かったというより、登山靴か長靴以外では一寸厳しい。段差もあったりで、高原のハイキングコース程度しかやってない身には結構堪える。山を甘く見てはいけない。

 

 

つづく

 

 

 

 

 

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準常連 舞妓茜

2012年08月28日 | 生き物 自然

 

庭の常連だったセスジツユムシ(8月18日記事)は、あの日を境に姿を現さなくなった(写真に撮ったせいか?)。多分、秋が深まった頃またどこからか出てくると思うのだが、いつもいたのが見られないとそれはそれでちょっと寂しいものだ。そんな常連とは入れ替わりに、少しずつ姿を現し始めたのはアカネ類、赤トンボの仲間だ。庭の木が一晩のねぐらになるようで、大体梅の木の上の枝の先端に止まって一泊する。見てると、それは決まったトンボではなく、どういう理由でそこに決めたのかは分からないが、毎日違ったアカネ類が、ある時は一頭、ある時は二頭という具合に止まっているのだ。これは日替わりなので常連とは呼べない。

そんな中、一泊組みではないある赤トンボがちょくちょく顔を見せるようになった。朝7時過ぎに何処からともなく現れるのはマイコアカネ、漢字で書くと舞妓茜、ぐっと風情が増すがこれも赤トンボ。知らない人が見れば十把ひとからげの赤トンボの中の単なる一頭であるが、実はこのマイコアカネ、アカネ類の中では近年急激に数を減らしている赤トンボで、この辺りでも滅多に見られない赤トンボとなっている。それがどういうわけか庭に来るのだ。ビオトープやらなんやらとよく書いているので、家の周囲は自然に恵まれていると思ってる人もいるかもしれないが、周囲は完全に住宅地。家と家の間隔は殆んどないような密着型の住宅地なのだ。ただ、奥行きは結構あり、殆んどの家には中庭と呼べるものがある。池がある家は少ない。そんな環境でのマイコアカネだからちょっとびっくりなのだ。

一般的なアキアカネ、ナツアカネなどは移動性も高く、ビル街でもいるしいろんなところにいても全く不思議ではないが、マイコアカネに関してはそれはなく、土着型で、しかもヤゴが生息できる環境が限られている。だから、庭に来ること自体が不思議なのだ。近くに発生するような環境が見当たらないのだ。考えられるのは、周辺の家の庭にそういう場所があるということだが、ひょっとすると、空き家になった家の放置された池で発生してるのかもしれない。候補は、二軒隣。今、こんなことを書いていて思い出したのだ。そこは、嘗て池で鯉を飼っていて、当主がいなくなってからは、東京にいる子供が年に何回か帰ってきて使うという状態。当然池の鯉は処分してるはずだ。そして水も入れないはずだから、自然の雨水などがたまり湿地状態となる。草も生えるし、そうなるとマイコアカネが好む環境。これぞ真正ビオトープである。今度、どういう状態になってるか聞いてみよう。

というわけで、準常連化しているマイコアカネの写真。最初の一枚は8月20日のもので、後の二枚は8月27日のもの。胸部の模様を見ると同じ個体だということが判る。これからさらに老熟すると、顔の青白い部分がより鮮明となる。それが舞妓さんの白粉姿を連想させるということでこの名が付いたということだ。割に暗い所を好むので、二枚目三枚目は一寸暗い。

 

追記:去年の9月16日にも同じようなことを書いておりました。

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花火考

2012年08月27日 | Weblog

 

一昨日、BSNHKで大曲の花火中継していたのでちょっと見てみた。自然と諏訪湖の花火と比較して見ることとなる。大曲は河川敷、諏訪湖は諏訪湖畔という地形的な違いがあり、当然音の響きも違ってくる。諏訪湖はしかも盆地なので、音に関しては反響も加わりかなりの迫力となる。爆風すら感じるし、うるさいくらいだ(だから見に行く気が起きない)。この点に関しては諏訪湖のほうが上だろう(飽くまでもそういうのが好きな人にとっては)。花火そのものは、新作競技花火としての大曲の権威がそうさせるのだろうが、どれも諏訪湖のものより構成がよく洗練されていた。ということは、迫力を味わうのなら(体で味わう)諏訪湖、花火そのものの構成の良さ綺麗さを味わうなら大曲ということが言えそうだ。

大して花火好きでもない人間が言っても説得力がないかもしれないが、そういう人間の方が変な思い入れがなくより客観的に判断できるというものである。個人的には、どんな花火でもいいが、遠くに打ち上がっているのを暗闇の中で確認して、おぉ花火が、と言って喜んでるくらいの世界が好みだ。

 

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アームストロング日和

2012年08月26日 | Weblog

 

アームストロングと聞いてまず思い出すのは、ルイ.アームストロング、ジャズトランペッターのサッチモだ。次はとなると、ランス.アームストロング。tour de franceで七連覇したアメリカの選手だ。当時は圧倒的に強かった。その彼が、ドーピングでそれらのタイトルを剥奪されるというニュースが流れた。控訴しないということで自然と施行されるらしいが、本人はやってないと主張はしている。昔から噂は流れていたから、それなりの確証が見つかったということなのか。いずれにしろ、汚れた英雄となってしまった。そしてもう一人のアームストロングは宇宙飛行士のアームストロング。死去したらしい。昨日今日で立て続けにアームストロングと言う名を目にし、思わず感慨にふけってしまった、というのは嘘だが、昨日辺りはアームストロングの厄日であったのではないか、とは思えてくる。

マンチェスターUの香川は、対フラム戦で公式戦初得点を挙げた。早速動画を見てみたが、ゴール前で詰めてたところ目の前にキーパーがはじいたボールが、というサービスボールだった。こういうのは始めが肝心で、サービスだろうが兎に角得点することが大事。つまり、運というものを味方につけることが重要なのだ。一方運がなかったのはルーニー。怪我で退場。香川とルーニーは息が合っていたので、これは一寸不運。プラスマイナスどう働くだろうか。日本のスポーツニュースは日本人選手が活躍さえすれば(実際はそうでもないのに)十分と思ってるフシがあるが、チームが勝って初めて活躍と言えるということを認識する必要がある。一番目ひどいと思ったのは嘗てのイチロー関連のニュースだったが、衰えと共に静かになったことは喜ばしい限りだ。が、マスコミの姿勢が変わったわけではないので、この点は厳しい目で見て行かないといけない。

 

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続BSドキュメンタリー

2012年08月25日 | Weblog

 

BSNHKでは昨日の夜も、アジア海道....の二回目を放送していたがそれは見なかった。結局現地の人との触れ合いというものに重点が置かれ、最後に今回の旅は良い人たちとの出会いに恵まれた、などと言って締めるのは目に見えていたからだ。特にタレントを使うドキュメンタリーは、コーディネーターがお膳立てして、ほぼ予定通りの展開となり(結局シナリオがあるようなもの)綺麗に終る。嘘とは言わないが、やはり嘘っぽい。面白みもなく知的刺激もほとんどないので、結局見る気が起きないのだ。

同じくBSの当ブログ準レギュラーパリで逢いましょうはマレ地区(パリ4区)だった。マレ地区と言われて真っ先に思い出すのはポンピドー.センター。関西空港を設計した建築家レンゾ.ピアノの代表作だ(こういう場合間違いないかネットで確認するのが習慣となってしまった)。ポンピドーセンターの名前は知らなくても、あのパイプのような階段が(エスカレーターだったか?)むきだしの建物は見覚えがある人は多いのではないだろうか。一度行っただけだが、その時は兎に角カンディンスキーの作品がいっぱい展示してあり(特集だったのか)堪能したのを覚えている。あの現代美術館はパリに行ったら絶対訪ねたい場所だ。そうそう、ピカビア(当時は名前しか知らなかった)のポスターを買ったのもポンピドーだった。そのポスターは今、T君のcafe Tacに飾られている。

 

 

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NHKドキュメンタリー三昧

2012年08月24日 | Weblog

 

昨日はNHKで市川亀次郎(現猿之助)の襲名までのドキュメンタリーと、引き続きBSNHKのアジア海道2000キロ不思議の島々をゆく....(タイトルが長過ぎる!)を見た。合わせて3時間のドキュメンタリー鑑賞だ。と言ってもどちらも肩の凝らない内容なので、気楽に見られる。猿之助の方は、ある筋から舞台裏を聞いているので違った楽しみ方も出来た。一方海道...は、ナビゲーターが鶴田真由という女優で、この手のものでいつも思う使う必要ないだろうという印象を持ちつつも、インドネシアの島々の暮らしぶりについつい興味を引かれ見てしまった。

こういうドキュメンタリーでタレントを使う場合、例えば今回、一般視聴者は素敵な女優さん(という位置づけであろう)が文明化が後れた場所で振舞う姿、発する言葉に何を期待するのだろうかと根本的な疑問を感じるのだが、そんなことはどうでもいいのだろうとはうすうす感じている。兎に角、有名人が案内役というのが重要なのだろう。スタッフが全て手配しているのに、あたかも自分が苦労しているように見える演出とか、そんなことも問題ではない。期待するのは、現代の日本では考えられない異文化(今回の場合は原初的な風習など)に触れて、一般人と同じような反応をすることなのだろう。流石に今回は、キヤーと言うだけの反応はなかった。鶴田真由には知的な大人の女性というイメージで振舞うというのが望まれているのだと思うし、本人もそのことは自覚しているだろう。こちらとしては、世の中のそういったイメージが本物か?という見方をしてしまうのだが、今回見た限りでは、特別知的にも感じなかったが特別ひどいとも思わなかった。無難というのがピッタリ、そつなくと言ったほうが良いか。

で、今回の映像を見て特に面白いと思ったのは、離島に暮らしている人々の多くが、サッカーのユニフォームを着ていることだった。そして、ACミランとかチェルシー(samsung)とか、ヨーロッパサッカーの人気ぶりはこんなところにまで及んでいるのかとか、サムスンは日本人が思ってる以上に世界に浸透しているのだろうと想像もできるわけである。

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現地系カレーの今

2012年08月23日 | 食べ物

 

以前、現地系カレー屋の背後には、嘗ての中国における蛇頭のような組織があり、従業員を殆んどタダ働きのような状態で供給しているのではないか、と書いたことがあるが、これは実際にあるようだ。唯違うのは、大きな組織ではなく、むしろ個人レベルでやってるようなのである。インドではなく、ネパールが多いようだ。パスポートを取り上げ、タダ働きをさせ、従わないと現地の家族を殺すと脅すという手口。嘗て東南アジアの女性を使って同じようなケースがいくつもあったが、経済状況に応じ国が替わるだけで、最早この手のものはなくならないのだろう。あくどい人間は不滅である。

というわけでこの暑さで現地系カレーを食べたくなり、久しぶりに行ってきた。昼食べ放題の現地系ではなく、ちゃんと作ってる方の現地系(結構高いのがネック)。大体食べるものは決まっていて、それはパラクパニール(ほうれん草とインド風チーズのカレー)。今回は辛さ三段階の一番辛い3にする。日本人に合わせたせいか、徐々に辛さが弱くなってきていると感じるので、思い切って3にしたのだった。それとナン。ビールもほしいところだがぐっと我慢。自転車だからと言っていい訳ではないが(違反は違反)、この前飲んだ後に暑い中漕いだらくらくらしたので自重。

さてパラクパニールだ。今回のものは、いつもの味と何かがちょっと違う。不味いわけではないが、香りのシャープさが足りないと感じた。辛さに関しては、3でも大したことはない。以前の辛さ表示のないときのほうがこれより辛かったくらいだ。いずれにしろ辛さは関係ない。何が原因かと色々考えていくうちにあるものが浮かんだ。ナッツである。こくを出すために使うナッツ(カシューナッツか?)である。そのナッツがちょっと古っぽいものだったのではないか。ピーナッツでも、封を空けて一週間もすると風味が一気に悪くなるが、その味を感じた。香辛料で誤魔化されると思われがちだが、カレーも、素材は良い方が美味いということなのである。

 

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トニー.スコット

2012年08月21日 | 映画

 

トニー.スコット(映画監督)が自殺したというニュースはちょっと驚きだった。水準以上の映画をコンスタントに製作していたし、一体何故、と思うが、自殺の原因は本人しか分からない。唯、60代で自殺する人間が少なくはないというのは紛れもない事実だ。

ニュースではリドリー.スコットの弟でトップガンの監督と紹介されていたが、このことに関しては異論がある。一般的にはその方が通じるということは分かるが、個人的には、今や兄より上であると思っている。代表作もトップガンよりはマイ.ボディガードサブウェイ123激突を挙げたい。

トップガンの頃は、正直しょうもない娯楽作品の、兄のリドリースコットとは対照的な監督と思っていた。つまり、当時はリドリー.スコットを作家性のある監督と評価していたのだ。その兄が、人気と共に大掛かりではあるが中途半端な作品を作り続けてどんどん評価を下げていくのとは対照的に、弟のトニースコットは、アクション映画作りに徹底し、いまや名人芸というレベルにまで達し(時にやり過ぎという面もなくはないが)、良質なアクション映画を撮り続け評価も高めたのだ(個人的に)。ドン.シーゲルの後継者はトニー.スコットか、と思っていた中での自殺。残念であった。

話は変わるが、香川、マンチェスターUの先発メンバーとして今日デビューしたが、試合は0-1で負け。ニュースだと良いところしかやらないので全体は分からないが、シュートの意識はもう少し持たないと、とは思った。いずれにしろ、評価は監督が下す。こちらとしては活躍を望むだけである。

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色々な問題

2012年08月20日 | Weblog

 

T君は、まだ石が(尿管結石)出てないらしく、しかも最近は血尿まで出て気分的には大分低空飛行のようだ。しかし仕事を休むわけにはいかないので、何とかやってるようだ。兎に角、石が出ないことにはどうしようもない。血尿が出たということは徐々に下に降りてきたという証拠だから、夜明けは近いよ、と適当な気休めを言ってきたが。

このところのニュースは、領土問題とメダリストのパレードという両極端なもの。方や深刻、方やお気楽と、二つ合わせてプラマイゼロの穏やかな日常、というわけにはいかない。どちらもナショナリズムが関わってくるという意味では同じだが、実際、オリンピックの高揚感が、深刻な方のナショナリズムのエネルギー源になるということはあるだろうと思う。勢いというやつだ。今回上陸した日本人には間違いなくその高揚感がありそうだ。しかし、やられたらやり返すという単純戦法では、悪化することはあってもまず問題解決にはならない。すかし戦法とか、もう少し巧妙なやりかたを考えないと(国際世論を味方に付けるような)、先にあるのは戦争ということになってしまう。

お気楽な方はどうでもいいのだが、協会マスコミ国民がメダルしか考えてないということは良く分かった。それと、最初は金メダルの数がポイントだったのが、足らないと思ったら今度は数の勝負になったのが笑える。

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川紀行

2012年08月19日 | 生き物 自然

 

いつもの川ではなく、あまり行ったことのない川を観察するために自転車(川に転落した例のママチャリ)ででかけた。諏訪湖に流れ込む川はいくつもあるが、改修工事でコンクリート護岸になったものが多く、どれもあまり自然度は高くない。最初の川は何回も来ているので、大体何がいるかは分かっている。ここにメガネサナエがいるのは確認済みだ(いつも行く近くの川の次くらいに多い)。このメガネサナエ、ここらでは普通に(と言っても特定の川)見られるのだが、全国的には、この諏訪湖周辺と琵琶湖ぐらいにしか見られない、環境省の準絶滅危惧種なのだ。実は貴重な種である。不思議なことに、ここにいても、そこから数十メートルしか離れていない川では全く見られないという風に、どんな川にもいるというものではない。水がきれいなところというわけでもなく、自然度が高いということでもなく、今一つ好む環境は分からない。この写真は飛び立つ直前で、翅を震わせている。

次に向かった川は、完全に初めてのところ。コンクリート護岸で川幅はあるが、実際に流れているのは端にある小川という殆んどが河原という変な構造だったが、これは大雨のときに土石流が溢れないようにしているためと思われる。その河原にはハグロトンボが群れていた。これだけの数を見るのは久しぶりであった。昔はどの川にもうんざりするほどいたのだが、最近は本当少なくなっている。これはメスだと思うが、もうハグロトンボの季節は終盤、大分老成している。そうなると翅脈が浮き出てきてそれはそれで結構美しい。

同じ河原にはミヤマアカネ(♂)もいた。赤とんぼの仲間だ。このトンボはハグロトンボ以上に少なくなったもので(全国規模で)、ここらでも滅多に見られなくなった。これは一頭だけだったが、他にも数がいたら産地発見ということになるのだが。写真は「翅脈on葉脈」である。

 

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常連客

2012年08月18日 | 生き物 自然

 

昨日は珍客だったが、今日は庭の常連客。毎年顔を合わせる連中だ。まずはホシホウジャク。止まった姿は単なる蛾なのだが、飛んでる姿は蜂に似ている。特に大スズメバチに。ホバリングが得意で、日中花の蜜を吸うため活発に飛ぶ。一般の蛾のイメージとは違いかなり陽性だ。ホバリングしながら蜜を吸う様子はまるでハチドリ。なのだが、庭に来るときは蜜を吸うためではなく水浴びのためだ。大体、突然現れては三四回池の水にダイビングするのだ。始めは一体何事かと思った。実際は水浴びではなく、多分吸水目的かと思うが、その辺りは今一はっきりしない。そしてその後、写真のように暫く休むのだ。翅を閉じてると本当に地味であるが、飛ぶと黄色の部分が現れよく目立つ。

次はセスジツユムシ。これは常連客中の常連客。庭に住みついているものだ。この1メートル足らずの欅がお気に入りで、3週間ほど前からずっとここにいる。ついこの間まで幼虫だったのが、昨日見ると成虫になっていた。動きもスローモーで、基本あまり動かない(昼も大体同じ位置)。夜になると、この欅の先端の若葉をムシャムシャやっている。セスジツユムシは庭全体に結構いるのだが、これだけ動かない個体は珍しい。毎日見てるとすっかり顔なじみであるが、違う個体と替わっても多分気付かない。

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珍客

2012年08月17日 | 生き物 自然

 

昨日の夜、風呂上りに脱衣所の一角をふと見ると、蝉のブローチが目に入った。こんなところにこんなものあったか、とよく見ると、それは本物の蝉であった。アブラゼミ。道理でリアルに出来てるわけだ。風呂場は庭に面していて、確かに虫が入り易い環境ではある。よく見かけるのはカメムシやコオロギ、カマドウマ(便所コオロギ)などで、過去に蝉という例はなかった。基本的に光に集まる虫ではないはずで、湿気を好むわけでもないので風呂場に来る虫のイメージはないのだ。早速捕まえて、庭にある松の幹に移動した。お休み状態なのか暴れることはないが、指にしっかりとしがみつき、なかなか幹に移ろうとしなかった。何とか移動させると大人しくじっとしていた。

今年は蝉の鳴き声をあまり聞かない。例年だとヒグラシ(今年はゼロ)が鳴きアブラゼミ(大分少ない)そしてお盆の頃からミンミンゼミとなる。そう言えば6月頃に山方面ではうるさいほど聞くエゾハルゼミも、今年は少なかった。去年より少ないと感じる生き物は、この蝉を含めて他にもいくつかあるが、たまたま今年がそういう年なのかもしれないし(周辺だけのことかもしれない)、或いは、全体の大きな変化の変わり目の年なのかもしれない。

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花火の写真

2012年08月16日 | Weblog

 

昨日の諏訪湖の花火、今年は三脚もあることだし(トンボの羽化の模様を撮るために購入)、一つ写真でも撮ってみようかという気になり(一度は夜景を撮ってみたいのがこの三脚の誘惑)部屋から見えるのを狙ってみることにした。まず三脚を伸ばすのに苦労したが(まだ扱いに慣れてない)、何とか狙いを決め後は打ちあがるのを待つのみの態勢。唯、サッカー日本代表の対ベネズエラを見ながらであるので、音を聞いて大きそうだと(大きいのでないと、完全に見える位置に来ない)ちょっと行って見るかという具合の完全にながら族の、花火写真界からすれば唾棄すべき態度であった。そんなことなので、結局撮ったのは最後の最後で、しかも、設定をどうすればいいのかも分からずやって、夜景モードではシャッターが下りず、結局いつもの絞り優先で、撃ちあがったときに花火にフォーカスして何とか撮ったのがこの写真。本番にばたばたした結果がこの程度のものだ。花火はマニアに任せるのがいいようである。これだったら、昼間撮った蛇の写真の方がどれほど面白いことか。この蛇、突いても逃げ出さなかったのだが、道の真ん中でどうしたかったのだろうか。

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雨降りに思う

2012年08月14日 | Weblog

 

今朝は結構な雨で、これが続けば土石流でも発生するのではないか、とそこまでは思わなかったが、実際、いつかこの近くで深層崩壊でも起こるのではないかという危惧は持っている。これからの自然災害は過去の例が当てはまらないような気がするのだ。基本は、何が起こるか分からない(何が起こってもおかしくない)、ということである。

明日は諏訪湖の花火大会で、一年で人が一番集まる日である。一週間以上前から、すでにロープが張られ、観覧席(有料)の準備は整っている(と言ってもロープを張るだけのこんなもの、しかしこの有料席、簡単には買えない人気チケット)。一方自由席の場所取りは今日解禁のはずだが、この天気だとシートもびちょびちょで大変そうだ。毎年ジョギングロードのアンツーカーにガムテープで貼り付け、その度にガムテープで貼らないようにと注意されている現状があるが、雨が降ればガムテープも効かないであろうからこの雨は慈雨と言える。唯明日も続いたら、今度は呪われた雨ということになる。

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