ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

cafe メイキング3

2009年11月30日 | Weblog


この前、T君のカフェの現場に寄ってきたが、
まだまだやることが山のようにあって、T君は
すでに相当うんざりしていた。全く現場その
ものという雑然とした中に、一つトイレの手
洗い用の流しがあった。外見は、モンドリア
ンのような模様で、上面はモザイクで仕上げ
てあった。ということは、側面モンドリアン、
上面ガウディか。いずれにしろなかなか面白
いもので、どうしたのかと聞くと自分で作っ
たという。これだけで一日かかりましたよ、
と更にT君は言ったが、こりゃあそのくらいは
かかるは、と素直に思った。しかし、出来が
いいから良いではないか。でも、こんなこと
をやっていたらいつ完成するか分からないと
も思った。

看板の方は、下地も塗り字の部分を彫るところ
まで進んだ。何年ぶりかに引っ張り出した彫刻
刀の切れ味は、相当悪く、変に力を入れるので
ところどころ彫ってはいけない部分までも彫っ
てしまった。後は、色を付ける時に如何に誤魔
化すかというか修正するかにかかっている。遠
目で見て分からない程度にはしたい。
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Yと鯖寿司

2009年11月29日 | Weblog


久しぶりに「ファラフェル」を食べたくなり
作る、が、ちょっと塩気が強かった。始め足
らなく足したら強すぎという、有り勝ちなこ
とをしてしまったのだ。まあ、パンの具にす
ると普通に食べられるから許容範囲ではある
が。しかし、この手のものは何故かたまに食
べたくなる。「ファラフェル」は万人に受け
る味ではないと思うが、一体どのくらいの割
合の人がファラフェルを美味しいと思うのか
は興味があるところだ。

ゲロゲロ少年Yは、京都に無事行って来たよう
だ。「いづう」で念願の鯖寿司を食べたのは
良いが、太巻きの海苔が気管支を塞ぎ死ぬ思
いをしたそうだ。いづうの太巻きは、海苔の
二重巻きというのが売りらしく、相当固く巻
かれていてそれが喉の奥でくっついてしまっ
たのだ。本人は死ぬ思いだったそうだが、い
づうで窒息死などということになったら、一
躍有名人だったのにと言ったら、冗談じゃな
いですよ、と本気で言った。まあ、確かに笑
い話ではないが、やはり笑い話なんだねこう
いうのは。鯖寿司も食べられたし良い思い出
にはなったろう。
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技術立国

2009年11月28日 | Weblog


円高というよりドル安は、基軸通貨としての
ドルが、いよいよその役割を終える始まりな
のか、というのは冗談ではなくありそうなこ
とに思える。しかし、株安が、民主党の政策
の基本が見えないことによる失望などという
ことを誰かが言っていたが、そんなことには
関係なく、本格的な不景気の表れと見るべき
だろう。

なんて、たまには経済の話もしたくなる今日
この頃の不景気の世の中だが、仕分け人によっ
て減額されそうなスポーツ関係者は必死になっ
て、その例えば、オリンピックの有用性など
を論うであろう。松岡ちゃんあたりが、如何
にスポーツが我々に勇気感動を与えてくれる
のかと力説するのは目に見えている。しかし、
スポーツ大国となるよりは技術立国、これが
日本の進む道だろう。スポーツ団体の偉そう
な役員、特権化された選手、別にいなくても
全然かまわないのだが。
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松本.ぶらぶら

2009年11月27日 | Weblog
昨日の続き

「蕎麦倶楽部 佐々木」を出ると、周辺をい
つものように散策。今更ながら松本は、歩く
にはうってつけの街だ。いろいろ面白いもの
を発見できる、正に「ブラタモリ」的街であ
る。

女鳥羽川沿いに、浅草の仲見世のような「ナ
ワテ通り」という人工的に整理して今ひとつ
風情がなくなった昔からの細い通りがあるが、
そこに「ふるさと」という、一つ一つ焼き方
で焼くという昔ながらの製法で作った鯛焼き
を売る店がある。薄い皮にあんこがたっぷり
で、鯛焼きの基本を押さえた美味しい鯛焼き
だが、そこでデザート代わりに鯛焼きを買う。
味的には麻布にある「浪花屋」にも負けない。
しかも、こちらは並ぶことなく買える。この
時期は観光客も少なく、静かな松本である。

適当に路地を中心にぶらぶら歩く。と、以前
から注目していた建物のところに出た。今回
初めて確認したのだが、それは「ピカデリー
ホール」という嘗て映画館だったところだ。
完全に廃墟なのかと思ったら、今もホールと
して使ってるということを後で知った。それ
くらいにある種の雰囲気を漂わせている建物
なのだ。正面からは、単に古い建物で、それ
はそれで昭和レトロを感じさせて良いが、もっ
と良いのは側面と裏側だ(写真)。過去にこ
の裏側は何度か撮っているが、今回が明るさ
の加減か一番良かった。じっくり撮って、本
日の松本締めくくりだ。
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シードル.ヌーヴォー.蕎麦

2009年11月26日 | 食べ物


シードルがなくなったのでいつものワインショ
ップに。するとシードルは一本しかなく、店
主は、ボージョレヌーヴォーでばたばたして
注文が遅れてしまったと言う。今年のヌーヴォ
ーは盛況であったらしく全て売切れだそうだ。
たまにはヌーヴォーでも買ってみようかなど
と思っていたがそれも駄目だった。まには
と言ったが、過去に一回くらいしか買ったこ
とはないかもしれない。話題になった、ペッ
トボトルのヌーヴォーで充分だが(どちらに
しろ大して美味いものではないので)、変
に買おうなどと思ったのが間違いだった。し
かしシードル一本ではちょっと物足りない。
ヌーヴォーに代わる物はないかと見回すと、
Heritage(フランスものなのでエリタージュ
と発音)という、いやに大層な名前のワイン
があり聞くと、最強のテーブルワインという
触れ込みのワインであると言う。ローヌのワ
インだ。値段も1000円だし、たまにはワイン
もねということで購入。間違いなくヌーヴォ
ーよりは美味いだろう。

そして、その足で松本に行く。スーパーの中
にある輸入食品屋で「アンチョビペースト」
と「フェデリーニ」を買う。アンチョビペー
ストは一瞬、若干安い方に目移りしたが、原
材料を見ると香料とあったので、結局いつも
のアンチョビペーストにする。鰯塩オイルの
三種以外の材料は必要ない。そして、これも
いつものことだが、隣のペットショップの柴
犬を撫ぜ市内に向かう。

かつてなら「クリヨー ド ヴァン」となる
ところだが、テラスがきつい季節にはちょっ
と行く気にならない。ということで 「蕎麦倶
楽部 佐々木」に蕎麦を食べに行く。看板犬
の「ゆうすけ」(写真)に挨拶して店内に。
木曽産の蕎麦で打ったもり蕎麦は一際細い。
ここのは、つなぎが少ないせいか、十割蕎麦
の感触というかこしの質だ。しかし、それな
りに美味い。濃度のある蕎麦湯を飲んで「ゆ
うすけ」に再び挨拶して店を後にする。


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仕分け人

2009年11月24日 | Weblog


民主党も、官房機密費くらいちゃんと公開せ
んか、と多くの人が思ってるのではないか。
何か不都合な真実があるのかと勘ぐられるこ
とぐらい分かるだろうに。例え、そんなこと
があったにしろ(多分あるのだろうが)、正
直に公開するのが後の信頼につながる。今の
ままでは、やはり自民党と同じかという落胆
しか招かない。

ところで、仕分け人の蓮舫議員、結構反感を
買ってるのではないだろうか。個人的にはパ
フォーマンスに終わらないのなら別に良いと
思う。ただ箱物行政の無駄を削ぐのに文句は
ないが、技術立国を標榜しその基本方針に沿
うもには(標榜してない?)、例えば基礎研
究などの費用に無駄という概念をそのまま適
用されても困る。その辺のメリハリを見せて
ほしい。
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11月22日

2009年11月23日 | Weblog


「更科」の主人に貰った九州土産の「柚子こ
しょう」、早速天ぷらうどんに使ったが、こ
れがなかなか良い。七味より柚子こしょうの
方が好みの味であった。

T君から電話があり、「変更になった」と言う。
まさか看板の字がではないだろうなと聞くと、
外壁の色が変更になるので、それに合わせて
看板の地の色も変更してほしいということで
あった。それだったら問題ない、字の型を作っ
た段階なので。全く心配させて。

ゲロゲロ少年Yは「クリヨー ド ヴァン」の
旧店舗に新しくオープンした店に行ってきた。
前の店舗に殆ど手を加えず生パスタの店がオ
ープンしたらしいのだ。でどうだった?と聞
くと、なんだかラーメン屋の乗りで店員がう
るさいですよと言った。いずれにしろこれで
行くことはないな。Yも落胆の色がありありで
あった。

スノッブなM氏は、やっと新蕎麦を食べに行っ
た。聞くと、ボージョレヌーヴォーも買った
らしい。例の、ペットボトル入りを。相変わ
らず、季節ものが好きなM氏であった。
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11月21日

2009年11月22日 | Weblog


T君のカフェ用看板の型紙の切り抜きをカッタ
ーを使ってやったが、目が悪くなったせいか、
細かい部分がよく見えない。なんとかやり終
えたが、年々こういう作業が大変になってく
るのはもう不可避か。今度は彫刻刀で字の部
分を彫るわけだが、これも結構疲れそうだ。

その後、レンズ豆がほしいと言っていたので
それを持って「更級」に行く。ここのところ
ずっと店を休んでいたので、何かあったのか
と思っていたが、何のことはない旅行に行っ
ていたのであった。また、こちらと同じで不
幸でもあったのかと思っていたが、九州を巡っ
ていたということであった。ぐるっと九州と
いうことで、その中には宮崎県庁見学という
のも組み込まれていたそうだ。ツアーのもの
なので、全く興味のないものも見せられるこ
とがあるのが辛いところだ。それにしても、
今でも宮崎県庁なんて見たい人間いるのか、
と素朴に思う。とか何とか言いながら、帰り
にはしっかりその九州土産をいただいた。
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cafe メイキング2

2009年11月21日 | Weblog


T君の店の、例の看板用の字をプリントアウト
しようと、A3用紙を買いに文具やに行くが、
ここらの店では普通にA3用紙は売ってなかっ
た。どうしようかと思い、他の紙はないかと
探すと、ケント紙があった。大きさは余裕で
A3以上。これをA3サイズに切って使えば良い
わけだ。そしてそれを手に取りレジにもって
行こうとしたときふと気がついた。以前に買っ
たケント紙が家にあったことを。つまり、わ
ざわざ買いに来なくても、すでに家にあった
というわけだ。ということで、完全に無駄足
となった文具屋を手ぶらで帰る。

家で、早速そのケント紙をA3サイズに切る。
そしてプリントアウト。字の部分だけを切り
抜き看板用の板にその字を写すという算段だ。
ケント紙なので、型としても充分だ。初めて
A3でプリントしたが、家のプリンターでちゃ
んとできるのが何故か感動。良いものを貰っ
たものである。後は、カッターでくり抜いて
板に写して、いよいよ本番の彫り作業という
ことになる。
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神の手アンリ

2009年11月20日 | サッカー


それにしても「アンリ」のハンドは随分であ
る。あれではアイルランドも納得できないだ
ろう。フランスもあんなので勝ち抜いて嬉し
いのか、と思ってしまうが、ルール上では全
く問題ないので大喜びなのか。しかし、これ
からアンリは大変ではないか。相当野次られ
そうだし、「HENRY LA MAIN」などと言わ
れるのが目に浮かぶ。同じ神の手でもマラド
ーナの場合は、キャラクター的にまあ仕様が
ないで済むが、アンリの場合はちょっと違う。
むしろ真面目な印象があるので、本人は多分、
ことの大きさにこれから気付き、相当戸惑う
ことになるだろう。

一方日本代表であるが、香港戦に関しては特
別何があるわけではないが、そろそろ大久保
は諦めた方が良いのではとは思う。ふかすシュ
ートは彼だけではないが、代表戦となると特
に目立つ。どうもめぐり逢わせの悪さを感じ
る。彼一人替えて劇的によくなることは絶対
にないが、マイナス要因はなるべく無くさな
いと。内田、玉田もそうだが、岡ちゃんの固
執メンバーには結構不満が多い。そんな日本
代表の現時点での実力は、多分そこそこ善戦
はするが勝てない、といったところではない
だろうか。本人はいやに自信を持っているが、
一体どこからそれが生まれるのか不思議で仕
様がない。
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cafe メイキング

2009年11月19日 | Weblog


天気が悪く後回しになっていた「柿もぎ」を
やっと終了。それにしても寒かった。おまけ
に小雨まで降り、屋根が滑ること。よって、
樋に詰まった落ち葉拾いはまたの機会。

その後、久しぶりにナポリピザを食べに「フォ
ルマッジョ」に。そう言えば、カフカ君と一回
行こうなどと話していたことを思い出した。結
局実現せずに終わってしまった。店の周辺は
標高が一段高いので、小雨は雪となっていた。
と言っても、舞ってる程度の本格的なもので
はない。店内はすでに薪ストーブで暖を取っ
ていた。

とそこに携帯電話の呼び出し音が。未だに自
分のものか直ぐに分からないのが、何という
か携帯慣れしていない人間の悲しいところ。
誰かと思ったらT君であった。新店舗の準備は
どうなってるのか電話しようと思っていたとこ
ろに調度良いタイミングであった。T君も息抜
きついでにここに来ればということになった。
一時間でくるはずが、結局道に迷い(その間
二度連絡を取ったが)更に四十分遅れて到着。
水牛のモッツァレラはこういう生地じゃない
と美味くないななどと話しながら、店舗の進
捗状況を聞く。一応、毎日作業をしてるよう
で、やらなくてはいけないことが多くて大変
ですと言っていた。基本的に一人作業だから
そりゃあ大変だろう。それよりこちらとして
は、外壁の色を決めてもらわないと、看板の
下地の色が決まらないので、その辺のところ
をはっきりさせたい。
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2009年11月17日 | Weblog


本日の天気「霙」。今日は告別式があるのだ
が、また凄い天気になってしまった。しかし
選ぶという類のものではないので仕様がな
い。風邪がぶり返さなければ良いが。

カフカ君の死因は、くも膜下出血ということ
だが、これは予兆無しに突然襲うようだ。本
人は検診とか受けたことがないらしいが、た
とえそれらを受けたとして防げてたかどうか。
自分も受けたことがないので他人のことは言
えないが、「脳ドック」などは一回やった方
が良いのだろうか。スノッブなM氏などは、
しょっちゅう調子が悪いと言ってるが、決し
て医者には行かない。下手に入って何かが見
つかるのが恐いという心理だ。何かを見つけ
に行くのに見つかるのが恐い。矛盾している
が、そんな心理が生まれるのも人間なのだ。

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夕べの白骨

2009年11月16日 | Weblog


カフカ君のお通夜に入ってきた。ついこの前
まで元気にしていた人間が、いきなり物と化
す。こういう対面はあまりしたくない。しか
し非日常的な出来事ではあるが、これは不可
避でもあること。考えてみれば、これも日常
の中に普通に起こることで、普段は考えない
ようにしているだけのことで本当は常に隣り
合わせ。いつ誰に起こっても不思議ではない
のだ。この点だけは、平等に出来ている。こ
ういう体験から自然に無常観というものが出
来上がる。そして、暫くすると、それも忘れ
てしまい、不変と思い込んでいる日常の世界
に埋没していく。
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朝の紅顔

2009年11月15日 | Weblog


ここにもたまに登場した近所のカフカ君が、
突然逝ってしまった。元々持病があったわけ
でもないので、本当に突然としか言いようが
ない。火曜日に、一緒に鉄パイプの穴あけ作
業をやった時の会話が、結局最後のものとなっ
てしまった。それにしても呆気ない。歳も、
自分より若いし、熟睡できて羨ましいなどと
いう会話をよく交わしたものだ。これで、地
域社会の不満をぶちまける相手がいなくなっ
てしまった。
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味の画一化

2009年11月14日 | 食べ物


松本にある「デリカテッセンマルク」の鶏の
燻製は、薫煙の香りが強く力強い燻製なのだ
が、その香りの強さゆえ、何かの材料として
使うには個性が強い分適さない。単独で食べ
るのが一番美味いというのが最近の結論だ。
そうやって考えると、一般に売られている燻
製製品が如何に食べやすく出来ているかがよ
く分かる。しかし、間違っても、食べやすい
イコール美味いではない。むしろ画一的な味
という意味である。一方は個性的な味、或い
は本格的な味と言える。

この画一的な味というのは、いろんな人の最
大公約数的味といった感じで、多くの人に受
けいられる味であるが、決して美味いもので
はない、と思っているのだが、実際はそうで
もないということも分かっている。しかし問
題はこの最大公約数的味というのは、基本的
に低い方に引っ張られるということである。
アメリカを見てみるとよく分かる。いろんな
味覚の持ち主の実験場として、過去のいろん
な経験を積んだ結果がこれだ。想像を絶する
ような味の食品が平気で存在するアメリカを
見ると、結局どこの国もいずれこうなるのか
と恐ろしくなる。実際、Mドナルドの世界的
隆盛振りを見ると、着々と進んでいると納得
するしかない。それに抵抗するのは、それそ
れの国固有の食文化だと思うが、それも今や
風前の灯火だ。この流れにはもう逆らえない
のかもしれない。
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