去年は4頭ルリボシヤンマが羽化したのだが、唯一目撃できた一頭は蟻に襲われ羽化失敗に終わり、結局飛び立つところを目撃できたのは1頭もなかった。それを踏まえ今年は、羽化しそうなヤゴは万全の態勢で観察できるように室内に移動したのだった。ヤンマ系のヤゴは、羽化直前になると、棒(自然界であれば植物の茎などに)に捕まり顔だけを水面から出してじっとしているようになる。そういう状態になってから数日で羽化するのだ。体の方も色が変わったり、翅芽(羽になる部分)が盛り上がったりと色々羽化の兆候は見られ、そろそろだなと分かるのだ。そんな兆候が出たものを移動したのだ。
というわけでその模様を。本体が出てくる辺りから始めようと思っていたところ、油断していて、見たときには既にヤゴから本体が完全に出ていた。時間は夜の11時を少し過ぎたところ。しかも羽化棒ではなくカーテンで。更に気になるのは、焦点がそのカーテンに合っているような。どうも撮影の技術は今一である。
12時
翌日1時
そして朝の7時、色も付いてきて羽もぴんとした状態のルリボシヤンマ♂(多分)を、庭に移動して木に止まらせると、先ほどから羽を小刻みに震わせ飛ぶ為の準備運動に入っていたのだが、直ぐに大空に向かって飛び立っていった。こうしてやっと、その瞬間を目にすることが出来たのだった。まずは目出度し目出度しと。