先日一リットル入りの「オリーヴオイル」を買ったの
だが、はっきり言って大失敗だった。
ついつい安さに釣られた自分が恥ずかしい。
鮮度が命と言うのは、オイルに関しても当てはまるこ
とで、「オリーヴオイル」なんてオリーヴの香りがし
なかったら意味が無い。
それを確認もせず、つい出来心で。
その安い「エクストラバージンオリーヴオイル」は、
オリーヴの香りは一切無く、ただ油っぽい臭いだけ発
する。
所謂、酸化か。
あー参った。
使いようが無い。
しかも1リットル。
固めてテンプルか。
絵に描いたような「安物買いの銭失い」だ。
エアーポケットに入ったように、たまにこんな愚行を
犯してしまう。
反省の日々はしばらく続きそうだ。
その後、新たに500mlの普通の「エクストラバージン
オリーヴオイル」を購入。
最初からこうしてれば良かったのに、と、愚痴の一つ
もぽろっと出して、味見をすれば、ちゃんとオリーヴ
の香りがした。
当たり前か。
そこで早速パスタを作る。
「蛸のスパゲティ」。
最近見始めた、元イタリアンのシェフのブログに、パス
タは、パスタとソース具、それらが一体化しているか
が重要である、という風なことが書かれていた。
そう言われてみれば、確かに美味いと思うのは、そん
な状態の時である。
同じ材料で同じように作っても、今ひとつ美味しくな
い時がある。
ここは一つ基本に立ち返って、そんな点を意識して作
るようにしよう、と思った。
蛸は、普通の茹蛸を使う。
その他の材料だ、問題は。
蛸だけだと、中々一体化は難しい。
そこでなにかないかと探したら、エノキダケがあった。
エノキダケを使うと、何だか居酒屋チェーン的料理に
なるので、普段はまず使わないのだが、一体化の触媒
としては適役ではないかと思い、使ってみることにし
た。
そして茸好きなので、椎茸の薄切りも少々。
湯で汁も使う。
一体化一体化と。
結果、エノキダケはこちらの期待するような役割をし、
過去の「蛸スパゲティ」より美味いものとなった。
ポイントは、矢張り、一体化。
これからは一体化の時代だね。